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「普通の学生のための正しい就活作法」

shukatusahou

街を歩くと、リクルート姿の学生ばかり。

こう、なんだか悲壮感漂ってるので、少しでも参考になればと、話題のTwitterまとめをご紹介。

引用:http://togetter.com/li/484679

[01]新年度になって就活戦線が開始されたわけだが、極論ではあるけどまず最初に理解してほしいのは「優秀な一部の学生を覗いて、就活で就職する事自体が負け組」だということ。就職活動は試験というよりも「お見合い」なので、就活に人生の勝負賭けると、自ずと釣り書き(経歴)勝負になる。


[02]人気の有名企業には当然の如く大量のESが届く。募集の数十倍って会社もあり、総数が万単位になる場合も。こうなると、当たり前だけど事前にESで人数を絞るしかない、しかも明快かつ分かり易い基準…たとえば学校名とか。なので就活で希望の仕事に就職するということ自体がかなり高難易度。

[03]さらに、会社側は大量のESを処理し、人数を絞ったとはいえ大量の希望者を面接しなければならないので、学生一人当りの面接時間は極めて短くなって、せいぜい1時間程度というのが相場かと。でも、こんなESと短い面接だけで学生の性格や潜在的可能性を見極められるか?……当然だが、否。

[04]ESと短い面接だけで学生の性格や潜在的可能性を見極める事は不可能…というか、それが可能なら今の日本企業がこんな体たらくじゃな…ゲフンゲフン。まあ、当たり前だけど時間が短い分、潜在能力等ではなく当り障りのない「会社にとって良い子」が選ばれる事になるし、そうなると運も大きい。

[05]前述の如く、就活ってのはあくまで新卒を採る会社、それも大量の応募が見込まれる大手企業の都合が優先された就職の仕組みなので、そこに全てを賭ける事自体がどれだけ不利な勝負なのか理解できると思う。仮に自分の希望や適正等を押し殺して就職しても、それはその人にとって幸せなのか?

[06]更に言えば、バブル崩壊までは「良い会社に就職=勝ち組」だったが、現在ではこの方程式が全く通用しない。長銀だって興銀だって三洋証券だってJALだって…当時就職した人達は勝ち組だったはずなんだが、結果として会社自体が潰れてる。現在華やかな企業が将来生き残れる保証はない。

[07]無理して、自分を偽って無理目の企業に就職するのもお勧めしない。入れたらたいしたものではあるが、仮に入れても馴染めずに2年くらいで辞める人が多数。この年で再就職とか就活以上に厳しいので、最初から高いところ狙うより下からステップアップする方が総合的には幸せになれる確率高い。

[08]昔親父に『30年以上一流企業で居続けられる会社ってのはほんの一握りだ。だからどこでも通用する自力を付けろ』と何度も言われた。一流企業の倒産だって珍しくない時代、松下だって傾いた。大企業だから一流で居られるなんで幻想捨てた方がいい。地味だが室町から続く老舗の虎屋の方が凄い。

[09]固有の職能が要求される分野(例えば記者とか、編集者とか、カメラマンとか)は、就社ではなく就職が重要なので、大企業に入るより小さくても第一線でこき使って貰える企業に入ってキャリアアップしていく方が将来大成する。こういう分野は仕事は会社よりも「人」に付く。腕が勝負と言える。

[10]だから学生は「就職」を目指すべき。日本の就活は就職ではなく「就社」になってしまっている、会社側も、学生側も。経験積んで転職してレベルアップしていく、若しくは必要とされる会社で「自分の貢献で会社自体を大きくしていく」という方向性が欠けている。本当はこちらが王道なんだけどね。

[11]というわけで、就活に勝負を賭けてる時点で負け組の要素が高くなる。なぜなら人生では就職はあくまで通過点にすぎないから。野球でもドラ1位の選手が活躍せず引退なんて珍しくない。良い企業に入ることは、人生ではせいぜい「最初の装備が“ひのきのぼう”じゃなく“青銅の剣”」程度の違い。

[12]良い企業への入社が青銅の剣なら、良い学歴はゲーム開始時から初級魔法が使える感じ。でも人生では案外“レベル上げて物理で殴ると何とかなる”事も多いので、地道に仕事頑張ってレベル上げる方が最初の段階で摩耗してまで青銅の剣を求めるより有効。将来的には転職等クラスチェンジも出来る。

[13]就活するなと言うつもりはないが、就活の最大の危険は【社会へ出る前に心が摩耗してしまう】事、これが人生で一番ヤバイ。就活はお見合いであって試験じゃない。受験みたいに点数良ければ合格って訳じゃなく、あくまで会社の希望に添ってるかどうかが重要なのだが、落ち続けるとこれを忘れる。

[14]就活で落ち続けると自分自身を喪失してしまう。良い資質持っている人でも、運なかったり、応募企業の傾向がずれてたりするとバンバン落ちる。特にメディアの就活特集等読み過ぎて応募企業選びが間違っていると余計。面接でも酷い事言われたりして、最後は人格まで否定されたような感覚に陥る。

[15]そして、落ちるのを繰り返しすぎると自信どころか自分自身まで見失ってしまう。その後の末路は…皆さんの想像にお任せします__ でも、たかが青銅の剣を得る為に自分自身を崩壊させるなんて馬鹿げてる。だから、就活に全てを賭けちゃいけない。(俗に言う)就活“以外”の方法も模索すべき。

[16]もしESを15社以上送っても面接に辿り着けないなら、根本的に希望企業の選定条件間違っているか、通常と違う路線で就活をした方がいいタイプの可能性が高い。また面接を5社以上受けても採用に辿り着けない場合も同様。もちろん運がなかった可能性もあるが、就活と同時に別√も検討すべき。

[17]企業選びでは、大企業や上場企業は労働人口の一握りなので、ここには拘らない。上場企業を狙いでも、自分が知っている企業は狙わない。有名企業でブラックなんて無数にある。良い企業は「BtoB企業」「完成品メーカー以外」「業界紙に出てくる企業」…みたいな視点で見ると見つかりやすい。

[18]就活本は基本的に読まない。だってみんな読んでるなら差別化にならないから。就活本の代わりはビジネスマナー本でOK。服装も同様。わざわざ“普段通りの服装で”とか“私服で”云々と会社側が言ってるなら、リクルートスーツでは無く失礼のない普段着で。会社はその服装を見たい場合がある。

[19]上手に受け答えしようと思わない、正解はないから自分の考えで回答する。ポイントは「自分ならこう考えます」と言うところを見せる事。サークル云々って話など、ビジネスベースで大規模にやってた以外にはマイナスにしか成らない。失点減らすより得点する事を考える事が就活の面接では重要。

[20]就活自体を「企業を見に行く」位の娯楽感覚にしてしまうべき。でないと落ちるたびにSAN値が削られて行って最後には「…窓に!窓にっ!」orz 就活なんかで人生棒に振るこたぁない。そして別√の就活はコネと茶飲みで行う。はっきり言ってこっちの方が成功率高いし、ミスマッチも少ない。

[21]さてコネと茶飲みのうちで“コネ”というと、すぐに親や知人のコネを思い出すかもしれないが、ここで言うコネとは「自分で作ったコネ」。自分が就職したい業種や関連企業にアルバイト等で入り込み、そこで人間関係=コネ作る。こっちは内部が分かるし、向こうも知らない人雇うより話しやすい。

[22]実際に、バイトやパート、企業のお手伝い等から入った人って結構多い。特に、あまり表立って正社員なんかを募集していない企業や業界だと、こういう自力で作ったラインが有効。そういう意味ではなんも考えず家庭教師やコンビニ等でアルバイトしているのは金にはなるだろうけど就活的には無策。

[23]お茶飲みはもっとシンプル。自分が進みたい業界の中小企業…というか小企業への就職や表立って募集していない会社なら、経営者に手紙を送って会社を見学させて貰う。実際に現場を見せてくれたら、何度も通って茶飲み友達になる。現場の人達と仲良くなれば、自然と就職に関する話も出てくる。

[24]小さな企業でも意識が高い経営者なら、自分の仕事に誇りを持っているし、自分の仕事に関心を持っている若者に語りたい事が沢山ある。こう言う人を見つけ出して色々吸収するといい。就職する為じゃなく、その世界を肌で感じる為に。それで親しくなっていけば、きっと色々相談に乗ってくれる。

[25]これら別√の方法で就職した人達は多い…というかそっちが王道で、現在のような“就活”が一般的になったのは高度経済成長からであって「現状の方がイレギュラー」なんだよね。だから、なにも自分を殺してまでその新しいトレンドに迎合する事はない。自分が自分で居られる就職を目指すべき。

[26]現在は公務員に人気があるけど、バブルの頃なんて“給料が低い公務員になるなんてバカか”と言われてた。けど、今となっては当時の低給料を相対的に安くなくなったし、むしろ公務員の安定性の方が魅力的に映る。たった20年で180度の価値観の変化。だからこそ、就活で摩滅しちゃいけない。

[27]そうそう、ここまで読んでくれた方なら察してくれると思うけど…就活本とか就活塾とか新しいリクルートスーツにお金使うの無駄だから、そのお金はお茶飲みに行く時の交通費やら雑費とか、自分の進みたい進路に関する勉強とか、そういう自分の身になる事に使うべき。これが本当の将来への投資。

[28]新大学4年生の皆さんには、どうか日本の為によい進路をつかみ取ってほしい。そして、学生時代と違って「社会に出たら道は一本じゃない」事、“就活”は既にその予行演習になっているんだという事を覚えていてほしい。社会は厳しい…けど社会では “諦めなければ勝機はある” んだよ。(終)

本当、その通りだなと思います。

とりあえず、リクナビに登録してエントリー…って形が王道だけども、それってここ最近の話だと思っていて、

たしかに便利になったけれど、その反面、学生の視野を狭めているようなところもあると思います。

よく考えると就活サイトは誰のためにあるかというと企業のためなんですよね。

リクナビに載っていない企業は当然たくさんありますし、就職の仕方も様々な形があります。

事実、僕の周りではリクナビ等を使わずに、就職活動をしている方もたくさんいました。

安定を求めて…というのは確かに大切な視点。だけど、そもそも安定ってだれが決めてるのでしょう。

大企業だから安定というのはもはや正しくないことはニュース観てたらなんとなく感じます。

大企業に勤めることは立派だと思います。できる仕事の規模も桁違いだし、キラキラ仕事をしている人たちは本当羨ましいです。しかし、安定を求めて、なんとなく内定をとれてしまい、大して興味も関心もない業界に入り、毎日、仕事の愚痴やらをつぶやいている人たちをみると悲しくなります。

何事もそうだと思いますが、視野を広めることで、可能性って大きく広がると思っています。