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オリンピック招致成功に導いた”プレゼンの神様”が語る”8つのプレゼンの極意”

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2020年、東京五輪の開催が決定しましたね。

日本国民としてはとっても嬉しいニュースです。

開催を決定付けたスピーチでは「お・も・て・な・し」が印象的ですね。

僕がこう言うのも恐縮ですが、全体を通して本当に素晴らしいスピーチでした。

さて、そのスピーチですが、実はその裏側にはある仕掛人が存在していたのをご存知ですか。

その仕掛人とプレゼンの極意、ご紹介します。

ニュース等では既に報道されているので、ご存知の方は多いと思いますが、ロンドンの国際スポーツ・コンサルタント会社「Seven46」創業者ニック・バレー氏が日本のスピーチ・プレゼンの指導を行いました。

バレー氏はなんと、これまでもロンドン、リオのオリンピックの招致に成功し、今回の東京の招致の決定で3大会連続で招致に成功しました。すごいですね。プレゼン指導の神といっても過言ではないかもしれません。

そんなバレー氏は東京五輪招致のスピーチ成功には4つのポイントがあり、また上手なプレゼンをするには4つの極意があると語ります。合計8つのプレゼンのTIPS、ご紹介しましょう。

 

東京五輪招致のスピーチ成功の4つのポイント

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1、笑顔を見せる

世界では日本のスピーチは単調過ぎて、伝わりにくいと言われていました。 他国に比べると圧倒的に笑顔が少ないのが特徴でした。 そこでバレー氏は、徹底して笑顔の練習をするよう指導したそうです。 たしかに、プレゼンターの方々は皆、笑顔が素敵でしたよね。

2、感情を込める

1にも似ていますが、本当に日本人のプレゼンは単調だそうです。 笑顔も無ければ、緩急もない。多くのプレゼンを見ているジャッジの方々はどこで注目をしていいかも分からず、退屈に感じてしまいます。

そこで、スピーチをする際はやりすぎなくらいオーバーなアクションをするよう指導したそうです。 バレー氏はこのように語っています。

「プレゼンターはある意味、役になりきらなければいけない。どうしても気恥ずかしくなってしまうが、ここを徹底しなければ良いプレゼンにはならない」

3、プレゼンテーターに英語とフランス語で話させる

ジャッジをする五輪協会の方々は英語かフランス語、もしくはその両方を喋る方が大半。 そこで、バレー氏はプレゼンターに日本語ではなく、英語とフランス語でスピーチするように指導しました。 「少し発音が悪いのを気にするよりも、生の声の方が熱が伝わる」とバレー氏は語ります。

4、順番を考慮する

これまで日本は年長者から話していくという習慣がありました。 これではインパクトのある良いプレゼンはできないとバレー氏は言います。 今回はバレー氏の指導のもと、より魅力的に映る順番でプレゼンを行いました。

ちなみに、今回のプレゼンはほぼバレー氏が原稿を書き、「おもてなし」もバレー氏が選んだ言葉だそうです。「おもてなし」という言葉は英語に訳すことが難しく、逆にそれは外国の方にエキゾチックな印象を与えるそうです。日本の良いポイントを一言で表す言葉に、バレー氏が「おもてなし」を選んだあたり、やはりセンスが光りますよね。

 

次に、バレー氏が語るよいプレゼンのための4つの極意をご紹介します。

プレゼンの4つの極意

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1、大きな約束をする。

言い換えるとしっかりと言い切る、アピールを行うということです。

国際社会では日本人の謙遜という美徳は通用しません。セールスポイントはしっかりアピールする。これは日本人が日本人に対して行う際も大切な点です。最初に大きく言い切り、聞いている人に大きく約束をすることで、グッと引き込む事ができます。

今回のスピーチでは、阿部総理の「影響はない。責任を持つ。」というセリフがこのことを特徴付けます。

2、それに対しての証拠を示す。

しっかりと大きくセールスポイントをアピールしたあとは、その根拠を示す必要があります。

3、聴衆を知ること

伝える人が何を求めているか。それをしっかりと考えたうえで、プレゼンしないといけません。

4、何度も何度も練習すること

プレゼンは練習すれば練習するほどよくなります。結局これに限るかもしれませんね。

 

いかがでしたか。ビジネスに関わる人はどこかで必ず関わることになるプレゼン。聞いてしまえばあたりまえのことですが、実際に行うとなるとなかなか難しいですよね。参考になる部分も多かったのではないでしょうか。

マジシャンの僕も例外ではなく、というより、マジックそのものがプレゼンですからね。日々、研究です。