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理不尽に怒る人の傾向と対策

Okoruhito

ビジネスシーンで時々、出くわす理不尽にキレちゃうひとたち。

社会とは理不尽なものだとは聞いていましたが、ある程度その通りのようです。

僕も多くはありませんが、感情的ですぐキレるアホな人に遭遇したことが二度、三度あります。プライベートでは「ああ、この人はアホなんだな」と距離を置いておけば済むのですが、ビジネスシーンの場合、そういうわけにもいかないこともあります。

ということで、今日はそういった人たちを観察していて感じたこと諸々と、どう対処すれば良いのかということを、僕の少ない経験に基づいてお話しますので、お悩みの方は気休め程度に参考にしてくださいませ。

感情的で、合理的な判断ができない

感情的だということは、”熱しやすく冷めやすい”ということでもあります。

次の日になれば、昨日のはなんだったんだ…というくらいケロッとしていたりします。相手が感情的な時にまともにやりあっても損なので、さらっと流してやりすごすのが吉かもしれません。

ただ、共同でビジネスを行う場合、一事が万事で、ビジネスの重要な選択を迫られた場合にも合理的な選択をできないという可能性があり、 注意が必要というか、余程メリットが大きい、または”防御線(具体的に言うと抜け目のない契約書)”が張れていない場合は取引を避けるべきでしょう。

 

孤独である

要は立場を利用して恐怖政治を行っているので、ビジネス上の関係では割り切っていい顔をする人がいても、心をオープンにしてプライベートでも付き合う真の友人や頼れる部下がいない、ということは容易に想像が付きます。金でしか人を使えない人の周りには、金でしか動かない人しか集まりません。ある経営者のお葬式に、生前はよく食事などを共にしていた部下や取引先の人間が1人も来なかったという話を聞いて、ゾッとしました。

だからこそ逆に、”ほどほどに立てて”うまく取り入れれば、良い条件の取引を独占的にかわせるかもしれません。 案外、そういう人にも良いところはあるので、一生懸命探して、好意的に接する努力はします。

もちろん、心身が耐えれればですが。

 

怒るのは「損」であることを分かっていない

余程のことがない限り、怒るという行為自体はまともな大人同士のコミュニケーションにおいて、損です。

怒られた人は何年もそのことを記憶していますが、怒ったひとは数時間、数日で忘れてしまう傾向にあります。怒られた方は根に持つけど、怒った方はケロッとしている。思い当たる節がありませんか?

このことからも、今後のコミュニケーションを考えた場合、理不尽に怒る行為はビジネスにおいて、圧倒的に損であることが多いです。力でねじ伏せた関係ほど浅いものはありません。

可哀想な人だと思いながら話を聞いていると、ストレスも少しはマシになります。さらっとやすごしましょう。

 

プライドやメンツに異様にこだわる

この手の人はプライドも高いので、冗談が通じない場合もしばしば。 不必要な発言は避けて、やりすごしましょう。

また、僕の過去のブログ(とにかく批判ばかりする人の深層心理と上手な付き合い方)でもお話しました通り、この手のタイプは承認欲求が高く、自分に自信がないことが多いのです。ですので、ここでも”ほどほどに立てておく”のは有効に働きます。

キレることで、立場を上に見せたいのです。まるで野生のライオンのようですね。 常にキレているのは、感情表現の癖なので、適当に流しておきましょう。

 

優秀じゃない

経験上、感情的で常にキレる人は仕事ができません。 感情的なので、依頼や指示の内容が曖昧だったことで発生したトラブルが発生する確率が高くなります。 そのためこの手の相手と取引する場合は、報告や確認は残る形で行い、いつも以上に気を使います。

また、”すぐキレる人間”はトラブルが発生した場合、自分のミスをどうにか責任回避しようと、まったく合理的でない理屈でミスの責任を押し付けてきます。この手の場合、YESマンになるのは賢くありません。言うべきことはきちんと理屈で詰めて、主張すべきです。

 

なんでも言うことを聞くと思っている

相手はこっちが何も言ってこないと思って、キレていることもあります。   基本的には中途半端な反論や言い訳は火に油をそそぐ形になるので、特に支障が出ない範囲であれば適当に相槌を打ちながら、今夜の夕飯について思いを馳せたりしてやり過ごす方が賢いです。そもそも感情的なので、建設的な議論などできません。

しかし、程度をわかっていないどうしようもないやつもいます。

そう、これは最後の手ですが、こっちもキレてみます。

小心者の僕も、キレたことがあります。とてもびっくりされました。 案外、大人しくなることがあるので最後の手段としてお試しください。   もちろん、こちらに非があれば単なる逆ギレなので、キレるなら、きちんと理屈に乗せてキレましょう。

 

さて、これらを踏まえて、うまく取り入るのが難しい、もうヤバイと思ったら、僕は帰ることにしています。 僕には上司がいないので、仕事を選べるのが唯一の救いです。

そもそもビジネスは対等な関係です。 余程のメリットがない限りは、身と心を削ってまで、奉仕する必要はないと僕は思います。

ちなみに、帰ろうとしたら態度を改めるケースもあります。

 

また「プロ」がタダ(無償)で仕事を頼まれた時の”傾向と対策”でもお話しましたが、ひどい場合、この手のタイプの人は、立場を餌にタダで仕事をさせようとしてきます。

これくらいタダでやってくれたら、君のビジネスに都合の良い人を紹介してあげるだとか、金払ったんだから、これもやれよと契約外のことを押し付けようとしてきたり、上司に口利きしてやるとか呆れるようなことを真顔で提示してきます。

経験上、この手の交渉に乗っても、得られるメリットはほとんどありません。

こういったことは「一回くらいいいかな」どと引き受けてしまえば、新しい奴隷を手に入れたかのように調子に乗るので、ヤバイと思ったら一刻も早く、立ち去る方が良いと思っています。

 

こんなことを書いたら、僕は日々、ひどいゲリラ戦を繰り広げているように思われるかもしれませんが、ほんとにごく一部であって、ほとんどのクライアントや取引先は誠実な方々ですので、ご安心くださいませ。

それでは以上です。

 

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