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新・所得倍増論|日本は先進国でもっとも生産性が低く、もっとも貧困率が高い|書評

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新・所得倍増論(デービッド・アトキンソン著)を読みました。

最近テレビを付けると、「日本は素晴らしい国だよアピール」が目立つように感じます。

モノづくり大国、オモテナシ、高いGDP…この本はそんな世間のイメージにメスを入れます。

「そんなものは妄想で、データで見たら日本は結構ヤバイから、なんとかしよう!」という本です。

非常に興味深く読めたので、ご紹介します。

ちなみに僕は日本が好きです。

日本は先進国でもっとも生産性が低く、もっとも貧困率が高い-「はじめに」より

日本は一見すると、すばらしい実績を上げているように見えますが、極めて厳しい状況であるという現実を突きつけられました。

ご存知の通り、日本はGDPランキングでは、世界第3位の経済大国です。

この原動力を説明しようと、マスコミは技術大国、勤勉な労働者、社会秩序、教育制度、職人魂、ものつくりなどを取り上げて、日本賞賛ムードを漂わせています。しかし、「このような潜在能力があるから、日本が経済大国になった!」というデータは一切、存在せず、悪く言えば、妄想だと。たしかに、日本の潜在能力は素晴らしいが、それが発揮できているとは言えない。データを正しくみると、そんな事実が浮かび上がってきます。

 

日本の生産性ランキングは、先進国中27位です。

ちょっとびっくりじゃありません?

では、GDP世界3位の大国にしたもっとも客観的な要因は何であるか。

それは人口です。

職人魂でも、勤勉さでもなく、ただ、当時は人口が多かったのが最も大きな要因だと、本書では一貫して主張しています。GDPと人口は大変密接な関係にあるのは、考えれば分かることですね。このことを客観的なデータをもとにこれでもかと、指摘しています。

ちょっと落ち込みます。

これからますます少子高齢化が進み、このままでな日本は衰退の運命を辿ることになります。

そうならないためには、どうすべきか、

なぜ、日本は生産性がこんなに低いのか。

本書では、データをもとに論理的に問題点を指摘し、具体的かつ現実的な解決策を提唱しています。

全体を通し、多くの人が思ってるより、日本は大変な状況にある。けども、やり方次第では伸び代もあると著者は主張します。自国のことを客観的に理解し、これからの日本で、一個人として、どうアクションすればよいのかを考えるきっかけとなる1冊です。