旅の話

マレーシアの秘島、ペルヘンティアン島|行き方や魅力をご紹介

マレー半島の東海岸のクアラトレガンヌ諸島の最北沖合、マレー語で「ひと休み」を意味するサンゴ礁の秘島「ペルヘンティアン島(Perhentian-Island)」でひと休みしてきました。

美しい海と、南の島特有のそこに住む人たちの陽気さ。

ボヘミアンたちが集うマレーシアの隠れた海の楽園。

旅好きな方でもあまり耳にしないかもしれません。

日本人旅行者にはほとんど会うことはなく、欧米系の若者旅行者たちの穴場のリゾート地となっています。リゾートと言ってみましたが、セブ島やプーケットのような「ザ・観光地」といった拓けた島ではありません。

旅の様子を振り返りながら、この島の魅力を言葉に残しておきます。

下調べしても感想程度の旅行記くらいしか出てこないので、5%くらい「本当に存在するのであろうか…」とすら思うくらい、事前の情報入手が困難でした。

これから訪れる方は参考にして頂ければと思います。

2017年、最新の情報です。

ペルヘンティアン島

ペルヘンティアン島には大きな島(BESAR)と小さな島(KECIL)があり、合わせてペルヘンティアン島と呼ばれています。

大きい方の島は、スノーケリングやダイビングスポットが多く、やや高級なリゾートホテルがあります。

大きい方の島のリゾートホテル前

こちらはどちらかというと経済的に豊かな感じなファミリーがお忍びで遊びにきているといった印象です。

小さい方の島は夜はビーチでちょっとしたパーティナイトを味わえ、比較的安めの宿が点在しています。こちらは欧米系の若者同士の友人やカップル、単身バックパッカーの姿が多くみられます。

小さい方の島のビーチ

ビーチを歩いても、チラホラと人をみるくらいで、盛り上がっている印象はありません。

とはいえ、無人島に毛が生えたようなものではなく、それなりにリゾート開発は進んでいます。

島の景観を崩さない程度に観光地化されていて、私としては程よい拓け具合です。

この島の魅力はなんといっても、息を飲むほどの美しい海です。

待ち受けにしました(使っていいよ)

島のアクティビティは海しかありません。

ビーチのいたるところでスノーケリングツアーが開催されていて、ボートで絶景のスノーケリングポイントにつれていってくれます。

ボートタクシーのおじさん

ゴーグルや足ヒレはどこでもレンタルできます。

島のビーチにはそれぞれ名前がついています。

色とりどりの熱帯魚のオアシス「コーラルビーチ」、サメを見ることができる「シャークポイント」、ウミガメと一緒に泳ぐことができる「タートルポイント」。他にも十数種類のビーチがあります。

ゴーグルをつけて海に入ると、そこは海の楽園。

絶景が待ちわびています。

数えきれないほどの魚が群れをなして目の前にを通り過ぎ、自分の身体の半分もあるほどのウミガメが優雅に泳いでいます。

この至近距離!感動ですよ。飽きることない絶景です。

おすすめはやはりウミガメとともに泳げるタートルポイント、そしてRAWAと呼ばれる島から少し離れた孤島ポイントです。

RAWAは特に、サンゴが美しい。まさに海中の楽園です。

今夜のディナーの謎の魚を釣るボートのおじさん

ちなみに私は日本ではマリンスポーツは一切行いません。そんな私でも、滞在中は毎日海へ出向き、スノーケリングを楽しみました。それくらい、この島の海は素晴らしい。

柄にもなく、はしゃいじゃいますもんね!

注:マジシャンです。

数あるビーチの中でも私が気に入ったのはタートルビーチです。先述したタートルポイントとは違うので注意です。

スノーケリングツアーに含まれていないため、ただでさえ人がいないのに、このビーチにはさらに人がいません。宝石のように輝く海を言葉通り、独り占めできます。

ビーチや島の移動には、ボートタクシーを使います。

このボート移動も大変気持ちがいい。

ボートタクシーのドライバーは、「じゃあ○時くらいに迎えにくるから楽しんでねー」と言って笑顔で去っていくのですが、ビーチによっては本当に私しかいないということもあって、ふと我にかえると遭難した気分になります。

きちんと迎えにきてくれますが、念のため、水は持っていきましょう。1度、30分程度遅れてきたことがあり、それなりに不安になりました。

スローライフという言葉がこの島ほど似合う場所はありません。

朝日とともに起きて朝食をとり、海へいく。昼間は日差しがきつく、尋常じゃなく暑いので、ランチを食べて、涼しい日陰でフレッシュな果物のジュースを飲みながら、シーシャを吸ったり、本を読んだり、昼寝をして過ごします。

このロケーションでシーシャが吸えるなんて最高だよ。シーシャもそれなりにおいしく作ってくれます。さすが。

日が落ちる瞬間もまた、絶景です。

ロマンチックビーチからのサンセット

夜になると、小さい方の島のロングビーチに若者たちが集いだし、ロマンチックなキャンドルと静かな波の音、満点の星空の下でそれぞれの時を過ごします。

いい感じのバーでお酒や食事を味わえる

陽気なファイアーパフォーマンスを横目に、ビーチに茣蓙を敷いてシーシャを楽しめます。波の音とシーシャの煙とともに、ちっぽけな考え事は流されていきます。

「ファイアー!」といって近づいてくる少々ぶっ飛んでしまった人もいます。チップをあげました。なるほど、私もいざとなればここでトランプを片手に「マジックー!」って言っておけばよいのか。

ファイアーの人

気をつけないと沈没してしまいそうになります。帰りたくなくなります。あぶないです。

島の魅力はとりつかれた人が移住し、ダイビングショップを営んでいる様子も伺えます。

彼らは嘘のない自然な笑顔を浮かべて、「今日はどうだい?」と声をかけてくれます。

ああ、この人たちは本当の人生を見つけたのかもしれない。

そんなことを思いました。

経済や物価、賃金は日本と比べると劣りますが、この島のひとたちの陽気さと笑顔は日本にはないかもしれません。

私は一週間弱滞在しましたが、アクティブな旅を楽しみたいひとは3泊4日くらいでよいかもしれません。

目立った観光地は皆無です。

ゆったりとした時間と美しい海を味わう、ただそれだけ。

良くも悪くも、やることがありません。美しい自然に囲まれて、制作活動をしたり、本を読んだり、ただただぼんやりしたい人、海を愛する人には最高の場所です。

 

宿泊施設

私は小さい方の島でもっともグレードが高い宿に宿泊。それなりにサービスもちゃんとしています。とはいえ、一泊3000円ちょっとなので、日本の物価で考えると大したものではありません。朝食もビュッフェ形式で美味しい。

島でもっとも高いホテルは1万数千円とします。経験上、この手の拓ききっていない観光地では中級以上のホテルのサービスの質や設備に大きな差はあまり感じられません。

私が宿泊したオンバックゲストハウスは清潔で、雰囲気もよく、スタッフもフレンドリーで親切。食事のレベルも高く、シーシャもあり、ビーチが目の前。非常に満足度は高く、おすすめです。

HP:Ombak Resort

宿泊先はブッキングドットコムやらで予約できるので、予約しておくことをおすすめします。選ばなきゃどこでも宿はあると思いますが、人気の宿を選びたければ時期によっては満室になることもあるそうです。

 

島の食事

島には数十件のレストランがあります。

メニューとしては、ナシゴレンなどのマレー料理やグリーンカレーなどのタイ料理まで異国情緒漂う料理が楽しめます。

なんだか美味しいヌードル

ケーキもあります。

サテーなどのバーベキューメニューも美味しい。

サテー

一食安いところで、250円ていど、たかいところで700円程度です。

お酒はあります。イスラム教の国はお酒は飲まないので、それなりに高いです。

店によって、味のレベルに高低はあるものの、平均点としては高いです。

日本人にも合う味付けだと思います。

 

注意点、持ち物

島を訪れるのであれば、いくつかの注意点があります。

①日中は日差しが異様に強いので、サングラスと帽子、日焼け止めは必須です。日焼けしたくない方は、完全防護の体制をとりましょう。軽くやけました。

虫除け薬やかゆみ止めも必要です。蚊取り線香をもっていくとよいかと思います。一歩でるとジャングルなので、気をぬくと蚊にさされます。ちなみに虫除けスプレーは現地でも手に入ります。

③恐竜みたいなオオトカゲやサルやリスも顔を出しにきます。海では身の危険を感じるレベルのビッグフィッシュが悠然と泳いでいます。注意しましょう。写真のトカゲはこどもです。

④1日に1度くらいバケツをひっくり返したようなスコールがあります。心配なひとは雨具を持っていきましょう。たぶん意味はないです。スコール前にはわかりやすく空が黒くなるので、レストランに逃げ込みましょう。

⑤WiFi環境はありますが、あまり使い物になりません。テキストデータの送受信はできますが、動画をみたり、アプリをダウンロードするのは困難です。ブログ書くくらいがギリギリかも。

⑥6月から11月以外は気候が荒れるそうなので、島自体がクローズしています。気をつけましょう。

私の知る限りでは換金所はありません。1日に1万円もあれば、十分に豪遊できます。半分でも十分だと思います。ちなみにクレジットカードが使えるレストランは結構あります。

 

ペルヘンティアン島への道のり

ペルヘンティアン島へのアクセスは、コタバルという街からタクシーかバスで60分かけてクアラブスッという小さな港町に行き、そこからボートで20分です。

コタバルへは日本からだとクアラルンプールを経由して、国内線で向かうのが最もスムーズです。空港からペルヘンティアンのボートとタクシーのチケットが売っているので、そこでお願いするのがスムーズです。たしか35リンギットくらい(1000円くらい)です。私は夜についたので、チケット売り場はクローズしていました。

後ろにも書きますが、夜に着く場合はコタバルに一泊してからペルヘンティアン島に行かねばならないので、昼間につく便がおすすめです。

コタバルには特に目立った観光地はありません。観光客はまったく見かけません。セントラルマーケットはまあ、アジアの市場だなという感じで、ウミガメの卵やらなんだかわからない香辛料が並んでいます。臭いです。

コタバル中心地(シティ)からクアラブスまで行く方法は、ローカルバスとタクシーがあります。シティでうろうろしていると、向こうから声をかけてくれました。人が暖かくて親切です。どこぞの国みたいに隙あらばボッタくろうとするような人はいません。

バスは時間がかかるとともに結構ボロいので、快適なタクシーがおすすめです。50〜60リンギットが相場。1500円くらいです。一時間ほど乗るとクアラブスにつきます。

クアラブスにはたくさんの旅行代理店があるので、そこでボートのチケットを買いましょう。

注意すべき点は、コタバルには食事をとるところがあまりないということです(ラマダン中だったこともあるとは思いますが)道中、スナック菓子で飢えをしのぎました。

ボートでペルヘンティアン島へ向かいます。まだ海はにごっています。

ボート乗り場

このボートの運転の荒さが尋常じゃありません。えぐいです。ガンガン飛ばします。

ジェットコースターで頂上から落ちるフワッとした感覚を3秒毎に味わえます。絶叫マシーンに乗る女子のごとく叫びました。お尻が痛いです。覚悟しておきましょう。

これに20分程度耐えると、ペルヘンティアン島に到着です。

ボートのドライバーに宿泊先を伝えると、その前で降ろしてくれます。

待っているのは楽園です。

おめでとうございます。

 

道中の注意点

いくつか、道中の注意点を。

①相変わらず、クアラルンプールの空港はバカデカイわりに不親切でややこしいので余裕をもってトランジットしましょう。

 

②重要な注意点。事前の情報ではコタバルの空港には換金所があるとのことだったのですが、ありません!

ありませんよ!空港に換金所はありません。近くを探しても、聞き込みしてもありません!なんてこったい。非常に困りました。これまで色々な国にいきましたが、空港に換金所がないパターンは初めてです。

手元には日本円とクレジットカードしかありません。これは完全に私のミスなのですが、クレジットカードは海外でキャッシングできるものは用意していませんでした。日本のキャッシング枠と勘違い…。詰んだと思いました。わりと焦りました。

とりあえずタクシーの運転手と片言の英語同士で交渉し、まずは市内の換金所に送ってもらい、そこでお金を払うということにしてもらいました。

が、夜だったので換金所がクローズしている!こりゃまずい。

今度は宿泊先のゲストハウスオーナーに事情を説明して、とりあえず立て替えてもらうことに。オーナーさんは嫌な顔ひとつせず、笑顔で対応していただきました。

オーナーさんのご厚意のおかげで、次の日の朝、無事に換金することができました。なんとななるものだなと思いながらも、3分くらい反省しました。本当、この国の人は親切で暖かい。

ということで、コタバルインする方は必ず、クアラルンプールで換金しておきましょう。もしくはクレジットカードの海外キャッシングの申し込みはしておきましょう。クレジットカードはATMの都合で使えたり、使えなかったりするので現金の方が安全です。

ということを私は学びました。ひとつ賢くなりました。

 

ボートは夕方17時ごろが最終なので、夕方や夜に到着予定の場合はコタバルで一泊してから、次の朝に向かう予定を立てなければいけません。

 

感覚的に、ここ数年でグッと開発されそうな印象を抱きました。

素朴な島の魅力を味わいたい方は、次の休暇に。

それでは、このあたりで。

またいつか訪れることを夢見て。

 

PS.今回は、私が勝手に尊敬している高城剛さんの著書を読み、偶然にこの島を知りました。パッと目にとまった美しい写真に惹かれて、ほとんど衝動的にチケットをとりました。

結論からいうと最高の旅になりました。ありがとう、高城さん。