浅田です。
いまの浅田のマジシャン活動について語ろうと思います。最近は、SNSの情報ばかりで、あまり紹介できていませんでしたから。
とは言え、マジシャンとしてのキャリアもばっちり考えてはおります。いま考えていることや、これからのパフォーマーのあり方について、考えるきっかけになれば幸いです。
さっそくはじめますと、来月から「本屋さんでマジックショーをする」という計画を始める予定です。
場所は梅田(大阪駅)の蔦屋書店です。体験型の本屋をコンセプトにした、カフェっぽいおしゃれなところですね。
そこで月に40名規模のショウを、2-4回行う予定です。チケットは5000円くらい。
そして、なんと収益は全額、その本屋さんに寄付いたします。
この企画が生まれたきっかけでもあるのですが、いま本屋さんは、壊滅的なダメージを受けています。お客さんが来ないから。
紙の本に育てられた浅田としては、本屋さんを応援したいと言う気持ちがあるのです。
そして社会において「応援」とは「相手を儲けさせること」でしかありません。
すごくドライかもしれません。しかしお金を渡せるようなプランを考えて、本屋を救おうと思ったのです。
1日2回公演で(80人)(チケット5000円)だと、40万円を渡せることになります。
システム利用料や、人件費はありますが、ほぼ完全なる純利益です。
そもそも本を売っても、その売り上げの2割くらいしか本屋さんの利益にはなりません。そう考えると──何冊分の売上になるのか──かなりの助けになると思っています。
とは言え、本当に、ボランティアと言うわけではありません。ここ大事!
この5000円のチケットですが「浅田の恋愛本がついてくる」と言う形に設計しているのでございます。
3700円+1300円の本というイメージです。
こうすることで「マジックショーを開催するたびに、本の発行部数が伸びる」という頭のおかしいシステムが成立するわけです。
浅田としては、チケット代金で収益を上げるよりも、本の発行部数を上げる(売れっ子作家と呼ばれるようになる)方が、トータルでメリットが多いと考えているのです。
実は、このシステムは、数年前から考えてはいました。まとめるとこうなります。
・本屋に場所とスタッフを提供してもらう
・好きなマジックを演じられる
・本の発行部数が伸びる
・そのぶんの印税も入る
・本屋もめちゃくちゃ儲かる
──という感じです。
複雑にみえますが、ここでのポイントは「全員にメリットが生まれる」と言うものです。
もしサービスや、パフォーマンスを考えるときには、スタッフさんの立場になって、利益までデザインできると強いです。
他人は、自分の利益になるなら、100%動いてくれますから。
そして以前の投稿でも書きましたが、これが「自分の商品を持っていること」の強さでもあります。
開催してくれる人から報酬を受け取らなくても(今回は本屋さんからギャラを受け取りたくない)自分の商品を売れば、利益になると言うわけですから。今回は80冊分の印税が入る形にもなりますね。
こんなふうに「それを売れば利益になる」というものを持っているかが、これからのパフォーマーやクリエイターの大事な点になるかと思います。
さて、今回の話は、直接的に役立つかどうかわかりません。けれどもコロナの状況でも、打つ手があるということと、あなたのモチベーションアップにつながれば幸いです。
それでは、明日もがんばりましょう。夜分遅くに失礼いたしました。
さらに要素を分解すると、商品をつくっておくと、
呼んでくれる人にギャラをもらわなくても「僕はこの商品を売る場所さえもらえたらOKなんで!無料でショウするので客寄せに使ってください!」というパターンで、
演じる場所をつくれるということです。
使える考え方なので、ちょっと頭の片隅に入れといてくださいませ!!