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誰かに話したくなる「トランプ」の雑学
マジシャンが財布と携帯と同じくらいの必需品。そう、トランプ。マジシャンは「カード」と言います。
その「トランプ」ですが、意外な語源や歴史があるんです。
トランプは英語では「playing card」、もしくは「card」と言います。英語圏でトランプ!って言っても残念ながら通じません。
今のトランプの原型が日本に伝わったのは室町時代。ポルトガルから伝わりました。鉄砲伝来とかあの辺りですね。
歴史に詳しい人はご存知かもしれません。そう「かるた(carta)」として伝わりました。
今の日本で使われているトランプとはマークは異なりますが、42枚のラテン式トランプです。百人一首のような現在の日本の「かるた」はそこから派生したものです。当時、かるたは大流行。大流行しすぎて、危機感を覚えた当時の戦国大名長宗我部元親が「博奕かるた諸勝負」禁止令というのを出しています。笑
さて、その「かるた」ですが、どこから「トランプ」と呼ばれるようになったのでしょう。
一説によると「トランプ」は本来、切り札という意味なんです。当時、外国人が「カード」で遊んでる時に「トランプ!(trump:切り札)」と言ってるのを見て、その遊びの名前をトランプと誤解したのが始まりだと言われてます。
トランプ自体の起源は数説あってはっきりしないようです。現在は中国起源説が有力です。占いも利用されていて、一説によるとタロットカードの原型とも言われています。
トランプには4つマークがあります。スペード、ハート、クラブ、ダイヤですよね。
これ、それぞれに意味があるのはご存知でしたか?ここまで説得力があると、占いに使われていたというのも納得です。
一般的に言われているのは中世ヨーロッパの役職を表しています。
スペード=「剣」を表し、騎士や王。
ハート=「洋杯」を表し、聖職者。
ダイヤ=「貨幣」を表し、商。
クラブ=「棍棒」を表し、農民。
これを簡易化して、今のマークになりました。色の赤と黒は印刷コストの問題だったそうな。
そのほかに、春夏秋冬の4つの季節を表しているという説もあります。個人的にこれにはとてもびっくりした覚えがあります。
スペード=冬
ハート=秋
ダイヤ=夏
クラブ=春
52枚で赤と黒という、色・枚数にも意味があります。赤い色のマークは日の出から日の入りまでの昼間を表し、黒い色のマークは日の入りから日の出までの夜間を表していると言われています。
また、AからKまでの13枚のカードはそれぞれの四季の13週を表していて、トランプ一組が52枚なのは一年が52週であることを表し、絵札が全部で12枚なのは1年の12ヶ月を表していると言われています。
さらに、トランプの52枚の数字を合計すると364になり、これにジョーカーを1枚加えて一年の365日となります。さらにうるう年のためのエキストラジョーカーがあります。ジョーカーが二枚あるのはこういうことだったわけです。
最後に、実はスペードのAだけマークが大きいのはご存知ですか。これは過去イギリス政府がトランプに税金をかけていたため、税金がきちんと納められた印としてスペードのエースに判を押した事が始まりだそうです。
いかがでしたか?誰かに話したくなりましたでしょうか。笑
トランプは歴史が長いので面白い話がたくさんありますよ。興味がある方は調べてみると面白いかもしれません。