BLOG, マジックの話

選んでいるのではなく、選ばされてる

頭で思うことをずばり当ててみせましょう。

1、8つの中から1つだけ選んで頭に思い浮かべ下さい
スキー・鼻水・コップ・温泉・ゴミ箱・コーヒー・冬・おみやげ

2、選んだものと関係あるものを次の8つから選んでください
電卓・雪・針・ティッシュ・米・まんじゅう・牛乳・電話

3、頭に思い浮かべたものの「特徴」を1つ選んでください
大きい・遅い・白い・鋭い・暗い・甘い・赤い・狭い

4、選んだ「特徴」に当てはまるものを1つ選んでください
ナイフ・ピラミッド・砂糖・亀・犬小屋・宇宙・血・深海





あなたが選んだのは、砂糖です。

誘導の心理トリックです。面白いですね。
選んでるつもりが、実は選ばされてるって仕組み。
他に皆さんがきいたことがあるものだと、ダブルバインド(二つの選択肢を作り、一つを選らばせる状況を意図的に作る)なんかがありますよね。

例えば、
「今週の土曜、ご飯食べに行こうよ」
これだと、NOと言いやすいですよねー。

でも、
「最近天気がいいし、街でランチでもしたいね。
あ、そういえば、○○に雑誌に載った美味しい中華のお店があって、○○にはオススメのイタリアンのお店があるんだけど、どっちが好き?」
違いが分かりますか?

つまり、この場合であれば、相手が食事に行きたいか行きたくないは考慮せず、答えは肯定的なものだということを当たり前な感じで話し、二者択一の質問をし、相手はその質問に答えようとするため、質問者のコアな要望は肯定していることになっているってことです。ややこしいですね。

催眠誘導にも使いますが、高度なテクニックです。
日常生活で当たり前に使うには相当な訓練がいるでしょう。
日常には、もしかしたらこういった言葉のトリックがたくさん潜んでいるのかもしれません。

選択したように見えて、選択させられてる。
「実はもっと選択肢があるのに、視野が狭くなっているだけ」ということがあるのかもしれません。

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