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脳はマルチタスクに対応できるのか。
ビジネスでもプライベートでも、忙しいときはすべてのことを同時に行えたらな…なんて思う事ありますよね。
コンピューターではそのように複数のタスクを同時にこなすことをマルチタスクといいますが、実際のところ、人間の脳はマルチタスクに対応しているのでしょうか。
これに関して、オスロ大学・認知機能研究センターの末神翔先生はこう語っています。
「少し難しい話になりますが、これについては“情報処理”と“課題遂行”、ふたつの視点に分けて考える必要があります。まず情報処理については、脳は本人の意思にかかわらず、常に様々な情報を同時に処理していますから、マルチタスクといえるかもしれません」
「たとえば、“青”という文字を赤ペンで書いて、その文字色を声に出して言ってみてください。“あか”と答えようとしても、関係ないはずの“青”という文字の意味が邪魔になる感覚が得られるはずです。これは脳が複数の情報を同時に処理しているから起こる現象で、脳科学では『ストループ干渉』と呼んでいま す」
「たとえばコーヒーを飲みながら友人と話しているときなどは、“飲む”と“聞く”という2つの行為が同時に行われているように見えるかもしれません。しかし、このとき脳は注意を向ける対象や配分をコントロールしながら臨機応変に働いているにすぎず、厳密には、コンピュータでいうところのシングルタスクでの処理しか行っていないといえます」
ながら〇〇というのは、あまり効率がよくないということですね。
しかし、こういうタスク遂行能力は訓練することで向上するらしいので、日々激務をこなしているひとはもしかするとマルチタスク対応になっているのかもしれません。
引用:R25
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