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あの子のサンタクロースになったクリスマス
街を歩くとクリスマスツリーの片付けをしているのを見かけました。少々遅くなりましたが、メリークリスマス。
今年のクリスマスも本当にたくさんの方にマジックをご覧頂きました。一年に一度の素敵なイベントに僕を呼んでくれた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
事後処理が終わり、今日は家でゆっくり。
色々と思い返していると、ほっとするエピソードがありました。
神戸北野美術館でお子様向けのマジックを披露したあと、隅っこで珈琲を飲んでると３歳くらいの女の子が「もっと見せて」と話掛けてきました。
僕はキャンディを空の手から出して、消したり出したりするマジックを見せてあげて、キャンディをプレゼントしました。
女の子はキャンディを食べながら、「どうして消えるの？」と本当に不思議そうな顔をしています。
マジックとはある意味おそろしいなと思いながらも、
「これはね、魔法だよ」と僕はちょっといじわるに答えました。
「どんな魔法なの？どんな魔法？どうやったらできるの？」
「内緒だよ。」
「えー。」
女の子はハッとした顔をして僕に小声でこう言いました。
「…分かった！サンタ？」
「ん？」
「サンタでしょ？さっきのサンタは着替えてたもん。ほんもののサンタ？」
（イベントの出し物として、仮装したサンタさんが出てきました。）
すごい小声で嬉しそうに言われたので、「それも内緒」って答えると、にやにやしながらお母さんのところに行きました。
「ままー！ほんもののサンタがあっちに居てアメくれた！内緒なの！」
本物のサンタさん、ごめんなさい…笑
