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タイ北部の美しく長閑な秘境「パーイ(Pai)」|写真リポート
タイの北部、チェンマイからバスで3時間程のところに、「パーイ(Pai)」という小さな田舎街がある。昔からラオスやミャンマーの国境の街として栄えた街だ。
以前、ラオスを訪れた際に旅人から話を聞いてから、ずっと訪れたかった街の一つだった。
短い滞在になってしまったが、秘境「パーイ」の魅力をご紹介したいと思う。
元々、バックパッカーの聖地と言われていた街だが、ボヘミアンが集う独特の雰囲気は残したまま、現在ではいいバランスで観光地化が進んでいる。
街中にある赤いポスト
世界中からその街の魅力に取り付かれた人々が定住し、街の至る所に居心地の良いカフェやレストラン、BAR、ゲストハウスなどが軒を連ねている。
どこのカフェに入ってもwifiが繋がり、ネット環境は日本よりも充実している。この辺りは日本は本当に遅れている。
タイ国内ではパーイを舞台にした映画が上映されたことをきっかけに、避暑地リゾートとして人気の観光地になったそうだ。とはいえ、観光地というほどの人混みはなく、適度に活気づいているという印象だ。
観光客は欧米系の白人が目立ち、僕の滞在中には日本人には一人も出会わなかった。
映画「coffee in love」の撮影地
「何ができるの?」と聞かれたら、答えに困るのがパーイ。
エジプトのピラミットや、カンボジアのアンコールワットのような大それた観光地はない。
実際、行った人に話を聞いても「何もないよ。でも、いい街だよ」と返ってくる。
僕も同じく、何もないけど、いい街だと答える。
パーイは街の雰囲気そのものが魅力になっている。
ここではあえて、個別に魅力を紹介していく。
パーイ市内の街並み
僕が泊まったゲストハウスはバンガロータイプのもの。
パーイではこのようなバンガロータイプのゲストハウスが人気だ。
水洗のトイレやちゃんとお湯の出るシャワー、タオルやシャンプーまで用意されていて、寝るだけなら十分な設備だ。そこそこ良い感じのところを選んだが、一泊1000円程。ドミで探せば500円 や300円のところもある。ゲストハウスは数多くあるので宿には困らない。ただ年末などはそこそこ人も多くなるそうなので、心配な人はブッキングドットコムなどで事前に予約するのがおすすめ。
ゲストハウスのフロント。オーナーはとても優しい人だった。
山奥とは思えない洒落たカフェやレストラン、BARが至る所に点在している。
クオリティは非常に高く、空間作りにもセンスが光っている。
料理やドリンクも非常に美味しい。
伝統的なタイ料理はもちろん、現地で取れた野菜や果物を活かした欧米的な料理も絶品だ。
ぜひ味わってほしいのは、「カオソーイ」と呼ばれる現地のタイカレーヌードル。
店によって味が違い、滞在中何度も食べた。
カオソーイ/イエローカレーに卵を使った麺、仕上げにパリッと揚げた麺が乗る。
物価的には良いところで食べても、日本円で150円〜300円程で満腹になる。
屋台で食べたら50円やそこらで済ませることができる。
衛生面もそれなりにしっかりしていて、エスニック料理好きにはたまらない。
もう一つおすすめは、その日採れた果物を使ったフルーツシェイク。
どこのカフェに入っても大概メニューに載っている。
特にマンゴーシェイク。贅沢に果実を二つも使う。
日本で楽しもうと思ったら、とんでもない価格になる。
これが90円〜350円程度で味わえる。
季節によって旬の果物があり、ライチやイチゴ、ブルーベリーなどどれも絶品だ。
日本の女子にもウケそうなスイーツも充実していて、気をつけないと太る。
オーガニック食材を利用した手作りケーキとココナッツアイス
象に乗ってジャングルを探検したり、トラッキングや洞窟ツアーなど、自然を活かしたアクティビティも充実している。
旅行代理店やゲストハウス等で申し込むことができる。自力でも手配は可能。
自力で手配して象に乗ってみたが、まさかの直乗り。
一時間、全然言うことを聞かない象の背にのり、ジャングルを探検する。
象と一緒に川で水遊びもできる。日本では絶対できないアクティビティだ。
言うことを聞かない象。
パーイの移動手段は主にバイクだ。
一日当たり約300円程でレンタルし、大自然の中を疾走する。
筆者のビジュアルはそっとしておいて欲しい。
自転車もレンタルできるが、バイクをレンタルしないとパイの魅力は大幅に減少する。
信号もないし、車もほとんど走っていないから大変気持ちが良い。
ただ、慣れていないと普通に事故るので安全運転を心がけるのは日本と同じ。
事故って包帯だらけの欧米人をよく見かけた。
塗装されていない道路はスリップしやすいので注意。
中心地からバイクで10分から20分ほど走ると、温泉や滝のウォータースライダー、絶景の夕日スポットが楽しめる。
パイキャニオン
なんとかの滝付近/ここを歩いて滝へ向かう。
乾季に行くと、滝は水の量が微妙なので注意が必要。それでも十分に自然…というかジャングルを堪能できる。バッファローや鹿やらトカゲやらなんやら出てくるのでそれなりに注意が必要である。
パイキャニオンからの夕日。
前述した映画の撮影スポットみたいなのや、ホワイト仏陀やら中国村なんかは取ってつけた感がすごいのでパッとはしない。
階段を延々と登った先に待ち受ける、最近できた感のする巨大ホワイト仏陀。
②ではパーイの夜の様子をご紹介。
《続きはこちらから:タイ北部の美しく長閑な秘境「パーイ(Pai)」|写真リポート②》
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