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「シルク・ド・ソレイユ」成功の秘訣は「ブルーオーシャン戦略」

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アウトプットの意味も込めて、今日は「ブルーオーシャン戦略」について書いてみようと思います。

ブルーオーシャン戦略?

ブルーオーシャン戦略というのは、経営戦略の1つの考え方です。

これにより成功した有名な例の1つとして、有名なサーカス「シルクドソレイユ」が挙げられます。

シルクドソレイユの例は後ほど紹介するとして、まずはブルーオーシャン戦略とは何かということについて。

ブルーオーシャンを理解するにはその真逆になるレッドオーシャンという概念を理解すると分かりやすいかもしれません。

レッドオーシャンというのは、既存の市場空間のことを言います。

そういった中で、

・他社と競争する、打ち負かそうとする

・既存のターゲットを引き寄せようとする

・「サービスの価値をあげようとすれば、コストがかかる」という方程式が成り立つ

・競合他社に対して、低コスト、差別化で競争を行う

このような主に、業界や競合他社の中でトップを目指す姿勢=赤い血を流しあって、競争する姿勢をレッドオーシャン戦略といいます。

一方で、ブルーオーシャンはこの対極にあります。

・競争のない市場を切り開く

・競争を無意味化する

・既存のターゲットに捉われない

・サービスの価値を高め、さらにコストも下げる

という、競争をせず、新たな市場を切り開く姿勢をブルーオーシャン戦略と呼ばれています。

 

なぜブルーオーシャンを目指すべきか

グローバル化、産業の近代化が進み、様々なサービスが開発されるスピードはこれまでと比べ格段に上がっています。そのため、多くの業界で需要が供給を上回ることはないと考えられ、限られたπの中での競争は一層激化すると言われています。

こういった現状を考えると、ブルーオーシャン戦略をとることは生き残りのための1つの積極的な手段として考えるべきと思います。

ある調査では、レッドオーシャン戦略をとったサービスは企業利益の39%の利益を生み出し、ブルーオーシャン戦略をとったサービスは61%の利益を生み出したという結果が出ています。ブルーオーシャンを目指す姿勢がいかに価値があるかを示しています。

 

方法とフレームワーク

ブルーオーシャン戦略を考えるにあたって、有効な手順をざっくり紹介すると、

・競合他社だけでなく、代替産業を含めて、それらの企業やサービスがどの点に力をかけているのかを1つずつ数値化、グラフ化し、価値曲線を描く

これにより、例えば、他社と力をかけているところが全く同じであれば、レッドオーシャン戦略をとっていると判断できます。

 

・既存の競争に必要とされていた要素を削ぎ落す。

新たな価値曲線を描くことが可能になります。

 

ブルーオーシャン戦略が成功する3つの条件

ブルーオーシャンが成立する3つの条件が存在します。それは、

・メリハリ

価値曲線にメリハリがついているかどうか

・独自性

こちらも価値曲線から判断できます

・訴求力のあるキャッチフレーズ

一言で、そのサービスの利点や特徴、独自性を述べることができるかどうか

これらが条件です。どれか1つでもかけていると成功は難しいと言われています。

 

なぜ、シルクドソレイユは成功したか

シルクドソレイユは現在、世界で最も成功しているサーカス団体です。

なぜ、ここまで成長することを可能にしたのか。

それはブルーオーシャン戦略によるものとエコノミストの間では言われています。

一例をあげると、これまでのサーカスに必要とされ存在したもの、例えば花形パフォーマーや動物ショーを削り、笑いやユーモアも減らしました。

観客にとって、花形パフォーマーをスターのように思うときめきはありませんし、コストがかかります。動物ショーも同じくです。

さらにグッズ販売を行うこともやめ、芸術性、非現実性、これまでなかったエレガントな環境に力を注ぎました。

これにより、新たなターゲットを振り向かせ、サーカスという枠組みで勝負することをやめ、コストを下げると同時に、価値を上げることに成功しています。

ブルーオーシャン戦略は、全く新しい市場から始まることは少なく、既存の市場とその他多くの広い視野からみた他の市場との組み合わせによるものが多いと言われていますが、これもその一例です。

まだまだ要素はあるのですが、これだけみてもブルーオーシャン戦略の成功例だと言えます。

 

いかがでしたか。さらっとご紹介致しましたが、これからの時代、こういった経営戦略を頭にいれておくことは重要だと僕は思っています。

ご興味がある方はこちらの本をご参考に。

参考;ブルーオーシャン戦略(ハーバードビジネススクールプレス)

 

[新版]ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する (Harvard Business Review Press)
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