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雨乞い(人口降雨)に成功し、ダムを3つ崩壊させ、大洪水を引き起こした男の話
暑い夏の日が続いています。
雨が降らないことで、被害を受けている方々もたくさんいらっしゃるそうです。
そんな中で、先日は三重県のダムで雨乞いが行われ、成功した例がニュースになりました。
でも、歴史を振り返ると、とんでもない雨乞い師がいたようです。
レインメーカー・チャールズ・ハットフィールド
1916年、今から100年も昔の話です。
「雨を降らせることに成功すれば、料金をもらい、降らなければ、全額返金」という商売をしていたチャールズに、
大規模な干ばつに苦しんでいたアメリカ、サンディエゴから依頼が。
請け負ったチャールズの人口降雨は見事に成功。
…と思えたのですが・・・。
雨が降ったところまではよかったものの、雨がやまない。
なんと一ヶ月以上も雨がやまず、3つのダムを決壊させる大洪水に。
被害も尋常じゃないものになり、裁判にかけられたそうですが、
当時の裁判官は雨乞いの技術を認めず、あくまで偶発的なものだと無罪に。
その後、技術を否定されたチャールズは雨乞いをやめ、その方法を誰にも継承せず、自身の墓の中に永遠に封印したそうです。
約20年間の雨乞いで、失敗したのはわずか2回だけだそうで、今でもその技術を巡って議論がかわされています。
もしも技術が継承されていたら、今頃は自由に雨を降らせることができたのかもしれません。
いわゆるロストテクノロジーというやつになってしまいました。
危険な技術にしても、継承されていなかったというのは人類にとって痛い話ですね。