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まじで”やばい本”をもらった

 

先日、ある友人に久しぶりにあった。

なぜか気が合う、そんな人との繋がりは運命的だ。

彼は僕に一冊の本をプレゼントしてくれた。

それがこれである。

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タイトルは「法の書」。

「だいすけは怪しいのが好きだと思って…」、確かに怪しいのは好きだけど、こんなに怪しい本はみたことがない。

もはや意図的に怪しくしてるとさえ感じる表紙である。

ただ、本屋にあれば、変に目がとまってしまう魔力はある。

1ページ開いてみると、

写真

?!

理解ができない。どうやら人間界でまともに使われている言語じゃないみたいだ。いよいよだ。

さらにこの本、ページの大部分が袋とじにされている。いや封印されている。

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「封印開封後、九ヶ月後にいかなる災害やらなんやらが起こっても一切責任は持ちません」と書いてある。

こんなこと書いてあったら、開けたくなってしまうじゃないか!くそっくそっ!

だって、これ解いてしまったらやばいんだぜ。大戦争とか書いてあるし。でも開けたい!

押したらダメと言われたボタンを目の前に出されたら94%の人が押してしまう実験を思い出した。なんだかんだ言って僕は94%側か!

僕のせいで大戦争が起こったらごめんなさい。

おそるおそる開けてみる。

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?!

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全く、何が書いてあるか1ミクロも理解できない。

そして理解する気もおこらない。それくらい理解できない。

…が、せっかく頂いたし、封印を解いてしまったので、責任を持って速読してみた。

この本の著者はどうやらある程度有名な方らしい。Wikipediaによると、

”アレイスター・クロウリー(Aleister Crowley、1875年10月12日 – 1947年12月1日)は近代西洋儀式魔術の秘密結社、黄金の夜明け団から独立した神秘主義者、魔術師。”

Aleister crowley 1

 

肩書きは魔術師である。なるほど、彼は僕に本物になれと言っているのか。意図的なら、さすがです。

片面は走り書きの英語(読めない)で、もう片面はそれの翻訳が書いてある。それも英語と同じくらい何が書いてあるかさっぱり分からない。

近代魔法使いの代表であるクロウリーの簡単な伝記とその守護天使から授かったとされる霊界文書とその解題が書かれてある。

きわめて哲学的で難しい、割とガチの哲学書っぽい文章で書かれてある。宗教学や魔術に興味がある方が読んだら、理屈っぽく書いてあるので、興味をそそられるのかもしれない。ただ、相当読解力がないと理解できないかもしれない。

著作権とかもあるし、なにより封印の書だから、あんまり詳細には書かないけど、ある程度具体的に魔術の掛け方とかが書いてある。「お神酒を用意して、ダイヤの首飾りをし…」など、本気で書いてある。今まで培った知識と何もリンクしないというのは久しぶりである。

僕は別に本物の魔術師にはなりたくないのでその辺りはさらっと飛ばしたが、僕のせいで天変地異が起こったらごめんなさい。笑

ちょっとびっくりしたのが、この著者のクロウリー、名前くらいは聞いたことがあるアニメ「とある魔術の禁書目録」の学長のモデルにもなっているらしい。名前はそのままで、世界を牛耳る魔法科学者として、登場している。

彼はある程度、ガチな魔法使いとして通ってたらしく、彼の伝記の箇所は”魔法使いを演じる役者”であるマジシャンからすると、結構面白かった。

そして、なによりびっくりしたのが、この本が1900円もし、Amazonに普通に売ってあるということである。

法の書
法の書

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アレイスター・クロウリー
国書刊行会
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書いてあること本気で怪しいので、マジックの演出に何か使えないかなとも思ってしまいます。こういう、非日常的なものとマジックは相性がいい。

そしてなぜか本棚に置きたくなる。笑

とまあ、とんでもなく怪しい本を頂いたというお話でした。

えーと、僕のせいで、何か起こったらすいません。笑