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訳あり物件に住んでたけど、オススメはしない|心霊現象と思い込み
前の住人が亡くなったり、事故が起こったりした物件、いわゆる訳あり物件(事故物件)に住んだ僕が思う、訳あり物件をおすすめしない理由をご紹介。
家探しする方は参考にしてください。
もう結構な昔ですが、僕はいわゆる”訳あり物件”に住んでました。
理由は単純で、安いから。
アパートなのですが、他の部屋に比べて、数万家賃が低かったのです。
しかも最新のテレビ、洗濯機等、色々込みで。笑
ただ、僕は幽霊とか見えた事がないし、常に人工的に不思議な現象を起こしてるので、幽霊とか、そういうオカルトな話はあまり信じていない方です。ですので、『前の住人が亡くなった』という条件は、特に気になりませんでした。
ちなみに訳あり物件にはいろんな種類があるんですが、こういう前の住人が亡くなった等の物件は、心理的瑕疵物件と言って、不動産屋には告知の義務があります。
なぜ、そういった心理的瑕疵物件をすすめないかと言うと、実際、いろんな体験をしてしまったから。あ、オカルトな話に着地させるつもりはないので、ご安心を。
例えば、『夜中、一階でもないにもかかわらず、窓ガラスを叩く音がした』、『ラップ音がした』、『やたら金縛りに合う』、『なんか人がいる気配がする』みたい感じなんですが、今思うと、窓ガラスを叩く音は、風の影響だし、ラップ音は発生する理屈があるし、まあすべて、科学的に納得できる理由があります。
でも恥ずかしながら、僕はそれらの現象を『怖い』と思ってしまった訳なんですが、なぜ怖いかと思ってしまうかと言うと「その物件が訳あり物件だ」と聞いていたから。
どういうことかと言うと、いくら『幽霊とかいるわけないしそんな物を信じていないよ』なんて思っていても、ホラー映画は怖いですよね。怖いものは怖いんですよ。あれ、少し強引笑。
つまり、人間の脳は敏感で『そこはいわく付きだよ』って言われてしまうと、普通に考えれば自然な現象も、心霊的な現象だと結びつけてしまうんです。
人間の思い込みの影響の強さというものは馬鹿にできません。僕はパフォーマンスで催眠術を扱うことがありますが、あれも要は思い込ませる力を利用しています。『目の前の裸の女性が見えますよ。はい。』とすると、幻覚を見させることもできてしまう。
『いわくつき物件』と聞くと、誰しもが霊的なものを想像してしまいます(実際にはそんなもの信じていなくても)。
すると、そのようなイメージが心のどこかで残ってしまうので、何か少しでもそれっぽいことが起こってしまうと、いわくつき物件に結びつけてしまいます。
思い込みやすい人は、いわく付き物件であるからゆえに、不可思議な現象が起こっていると思い込み、ある種の脅迫観念を生む。そしたら、幻覚が見えてしまうなんてことも十分に考えられます。
心霊スポットに行って、霊的な体験をした!なんてのをよく聞きますが、恐怖感に包まれた状況なので、脳がどんな影響を受けても不思議じゃありません。
いわく付き物件はおすすめしません。そういった心にひっかかる事を抱えることは、精神衛生上よくないですもの。