BLOG, 思うこと
お金を使わない世界の話。
先日、オフの日に田舎の方にふらっと遊びに行った時の話。
あてもなく散策していると、農家のおばさんとなぜだかお喋りする機会に恵まれました。
そこで聞いた話はなんとも興味深いものでした。
というのも、日常の生活において、「お金をほとんど使っていない」のです。
お米や農作物は全部自分で手に入るので、親戚一同買ったことがない。
お肉や魚や卵についても、その地域は物々交換で成り立っている。代々の地主さんなので、家賃などの固定費がほとんど掛からない。加えて、ガス代や水道代も風呂はマキで炊くし、井戸水があるので水道もほとんど掛からない。夜は早く寝るから電気代も掛かりません。
つまり、生活にかかる最低限のコストがほとんど掛かっていないのです。
また、農作物は一番美味しいモノは市場に出回らないという話も興味深かったです。要は、出来がよいものは自分と、親戚一同に送るということ。
また市場に出回るものは、例えば牛乳なんかは、品質を統一にするために出荷前に出来の良いモノも、そこまでのモノも一色単に混ぜてしまうらしい。これに関しては裏取りしていないので、なんともですが、なるほどなという話です。
昨今、若者が田舎暮らしを求めて、都会から移住したりしているそうですが、それも頷けますね。
インターネット上だけで全て完結できる仕事をしているのであれば、住んでいる場所は関係ないです。
むしろ、生活コストが安い場所に住む方が賢いかもしれません。
しかし、上にあげた美味しい話は、昔から代々そこに住んでいる方にある程度限定される話かもしれません。
田舎には田舎の難しさもあるようです。
都会にはないコミュニティーの狭さと結束力の強さ、田舎なので当たり前ですが、都会で手に入るものが手に入らない…etc
やはり、それなりの覚悟がなければ厳しいみたいです。実際、都会から農業しに田舎に移り住み、2,3年で消えていく若い人も多いようです。
フリー経済という言葉が流行った気がしますが、古くから日本には随所にフリー経済が成り立っている地域がある。
そんな風に思ったのでした。