ライフハック, 心理学

好きなタイプは「優しい人」と言う割に「優しい人」がモテない理由

Yasasiimoteru

女性に「好きなタイプは?」と聞くと高確率で「優しい人」「親切な人」という答えが返ってきます。

でも実際どうでしょう。優しくて親切な人がモテモテなのでしょうか。

…少なくても僕の周りではそういう訳でもなさそうです。

ということで今日は、優しくて親切な人がモテない理由を、女性の友人へのインタビューと心理学の知識を元に考えてみます。

目次

  • 優しい人という言葉の本心
  • 人はその環境に慣れている人に信頼を抱く
  • 優しい人は特別な記憶に残らない
  • 優しい人は性的なイメージが湧かない
  • ドキドキするから好きになる
  • 優しいからこそアプローチが消極的
優しい人という言葉の本心

まず、ここで言う「優しい人」という言葉の本質を見極めましょう。

第一に、以下は「優しい人」ではなく、「都合のいい人」です。

  • 奢ってくれる
  • 送ってくれる
  • 愚痴を聞いてくれる
  • 相談に乗ってくれる

このような態度は、媚びているのです。優しさではありません。

下心満載、見返りを求めている態度はすぐに見透かされます。

A氏曰く「生理的に無理な人から優しくされても困ります。逆に警戒する」だそうです…笑。

では「優しい人」というのはどういう意味なのでしょうか。

これは僕が思うに、女性にとって(男性にとっても)「当たり障りがない回答」なのだと思います。

だって「優しい人が良い」なんて当たり前でしょう?暴力的な悪人が好きな人なんてそうそういません。

「優しさって何?」って聞いても、具体的な答えなんて返ってきません。

これは社交辞令的な回答であって、「優しい人が好き」と言ったからといって、優しくしたところで何も起こりません。

ゼロとは言いませんが、恋愛感情は見え透いた優しさからは生まれません。

少しずれますが、「優しい人」と頑なに答える人は、自身の願望を反映してたりします。つまり、優しい人になりたい(…と思われたい)のです。

さて、上記を前提にして、少しずつ本質に近づいていきましょう。

 

人はその環境に慣れている人に信頼を抱く

親切で優しい人は相手にされず、チャラチャラした様子の’遊び人風’な人がなぜだかモテる。

思い当たることはありませんか?

なぜでしょうか。

それは「人はその環境に慣れている人に心理的な信頼関係を結びたいから」です。

例えば、料理人がTシャツと短パン姿で「いやー…、ちょっと自信ないけどー…美味しいか分からないけど…」と言って料理を出してきたら、たとえ料理が美味しくても、「大丈夫…?」と思ってしまいますよね。自信を持って、提供してほしいですよね。

難しい言葉を使うと、ラポール形成ができているかって話になります。

恋愛においても同じです。

恋愛という土俵で戦い慣れている人、つまり遊び人っぽい人に魅力を感じてしまう、

そういう人が多いということです。

 

特別な記憶が残らない

当たり障りない優しい人というのはどこにでもいます。

だから大して記憶にも残りませんし、特別な感情は湧きません。

また異性から人気のある人ほど、有り触れた優しさに慣れていますから、優しさは余計に響きません。

 

性的なイメージが湧かない

ちょっと際どいラインですが、あえて書きます。

優しくて親切なだけの人は、性的なイメージが湧かない。

言い換えると、ドキドキしない。

スポットライトが当たる答えはここでしょう。

 

女性が男性を好きになる、男性が女性を好きになるというのは、生物の本質的な欲求に従っています。

つまりは、より良い形で、子孫を残したいという欲求です。

「性的なイメージを刺戟する、ドキドキした感情」が引き金になり、起こるのが恋愛感情だと僕は認識しています。

優しくて、良い人は友達でいいのです。恋愛感情とはまた別の好意です。

だから、優しいとか、親切だとかは「好き」という気持ちには全く関係ないのです。

上に書いた「その環境に慣れている人に心理的な信頼関係を置く」というところに話は繋がりますが、「恋愛という土俵で戦い慣れている人」の異性へのアプローチはかなり露骨で大胆だったりします。

場合によっては、ライトな下ネタも織り交ぜまたり、スキンシップを多用したりします。

これはセクハラをしましょう!ということではなく、そういう空気をつくるということです。

だから、ドキドキします。そしてこのドキドキが恋愛感情につながります。

モテる人というのは、この辺りの話の持っていき方や按配が巧みなのです。

 

少し補足的に難しい話をすると、これはある種の暗示(ここでは言葉や仕草で恋愛感情を彷彿させること)として女性の無意識に働きかけているとも言えます。

つまり、「この人と恋愛関係になったらどういう感じなのかな?」というイメージをしてもらうということです。

だからこそんな空気を作ることができ、ドキドキする。「空気をつくる」というのは抽象的ですが、ここでは「相手に共通のイメージを抱いてもらう」ということです。

モテる人というのは、「相手が偶然にも、同じく恋愛感情を持ってくれてた」というマッチングを待つのではなく、自ら作ってしまうのかもしれません。

 

ドキドキするから好きになる。 

そして、その「ドキドキ」は時に勘違いからも引き起こされます。

ストックホルム症候群という有名な話がありますね。

強盗に人質に取られた被害者が、最終的には犯人と結婚したという話です。

ドキドキの錯覚ということです。吊り橋効果だとか色々呼び名はありますね。

つまり、好きだからドキドキするのではなく、ドキドキするから好きになるという側面もあるということです。

そして、モテる人は意識的にか無意識的にか、それに長けているというなのかもしれません。

 

優しいからこそアプローチが消極的

少し角度を変えてみましょう。

モテるという定義を考えると、多数の人から好意を抱かれている状況ということになります。

ということは、マーケティングチックに考えると、アプローチした異性の母数が多ければ多いほど、成約率=好意を持たれる確率も上がります。下手な鉄砲、数打ちゃ当たるじゃないですが、そういう側面もあることは事実です。

良い悪いは別にして、優しくて、親切な人は往々にして奥手なイメージがあり、優しくて親切だからこそ、「相手がどう思うだろう?」などと気にしてしまって、数打ちゃ当たる作戦を実行できません。

 

いかがでしたか?

独断と偏見も入っていますが、見え透いた優しさは恋愛感情には直結しないというお話でした。

ただ、モテることが良いことか悪いことか、好きか嫌いかはは個人の趣向です。

ちなみに僕は優しい人が好きです。

 

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