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詐欺師の特徴と見分け方|美味しい話に騙されないために
世の中には”詐欺師”という人たちがいます。
近年、その手口は巧妙化していて、被害者は増える一方です。
今日はそんな詐欺師が持ち寄る”美味しい話”に騙されないために、僕の個人的な経験も踏まえて、僕が考える詐欺師の見分け方を可能な限り具体的に書いてみようと思います。
最初に少し、前提としてお話を。
詐欺とは、悪意を持って人を騙すこと、お金を騙し取ったりすること。
当たり前に犯罪です。
しかし、法的には詐欺罪を立証することは結構難しいんです。なぜなら、本人が「騙す気で騙したこと」を証拠を揃えて立証しなければいけないからです。
それにその手の商材の契約事項は諸々、巧妙に仕上がっているので、騙されてしまったら現実的には取り返すのは難しい。
ですので、日頃から”騙されないバリア”を張っておく必要があります。
確実に儲かる方法などあれば、誰もがお金持ちになっています。
そんなこと考えてみたら分かるはずなのに、”欲”がまとわりつくと人の判断能力は著しく低下します。
”儲かるノウハウ”が表に出るということは、もう潮時なのです。
原則、美味しい話は表には出てきません。
いきなり近づいてきた人からの情報は特に信用できません。
さて、それを踏まえて詐欺師の特徴と見分け方をご紹介します。
初対面で聞いてもないのに、この手のアピールをする人は注意が必要です。
自分に自信がないから、謎の人脈アピールをするのです。
「こういう偉い人も知っています!ああいう偉い人も知っています!」
と名刺まで見せられたこともあります…笑。
まず、詐欺以前に非常識ですし、失礼です。
アピールの材料として使われているその”偉い人”はどんな気持ちがするでしょうか。
明らかに健全ではありませんから、何か裏があります。
人の心理として、そうした「偉い人とつながっている」アピールは本人への「威光」に繋がり、その人のことを信じやすくなる傾向があります。
セールスの世界で「お客様の声」や「推薦の声」なんかを掲げているのは、この「威光」が働くからです。上手い人は間接的な話法を使います。
度が過ぎていると怪しいと感じてください。
ちなみに名刺交換は、お金を払って社交の場にそれなりに出ていたらそれなりに出来てしまいますので、名刺を見せられたからといって信用するというのは考えものです。
聞いてもないのに謎のアピールをしてくる人がいます。
- 高級マンションに住んでいて
- 誰々(著名人やどこぞの社長)とは飲み仲間で
- 毎月いくら程の収入があって(と匂わせる)
理由は上に同じくです。
こちらも度が過ぎていると怪しいと感じてください。
ここまで読んでいただくと分かると思いますが、詐欺師の最初の仕事は自分を信用してもらうことです。
ですから、まずは「威光」を放とうと、あの手この手を使ってきます。
身なり服装でもそれは顕著に現れますが、詐欺師ですからどこかにボロがでます。
例えば、ギラギラした分かりやすいハイブランドのロゴが見える時計をしているにも関わらず、靴が綺麗に磨かれていない。シャツにアイロンがかかっていない。ベルトや財布がボロボロ、なんかダサい…etc
そんな人が「儲かります !」と言っていたら、まずはバリアを張りましょう。
いきなり謎のプレゼンが始まって、その完成度が高い場合は注意が必要です。
さらに内容が以下のような場合は特に注意してください。
- 良いことばかり言う
- 「確実に」とか言う
- 「損はしません」と言う
話が上手いので、いかにも美味しい話に聞こえます。
しかし、どこかに論理破綻があったり、抽象的な表現があったりします。
そこを突っ込んで具体的な事例や数字を聞いても、濁らせます。
もしくはこちらが 裏がとれない情報を提示していきます。
さらにはちょっと不機嫌になります笑。
なぜならそんな美味しい話はないからです。
「今日決めてください。成功する人は決断も早いのです。」
などと言われたら、とっとと帰ってください。
なぜなら一度持ち帰って冷静に考えると話の矛盾に気づかれるからです。
やたらと急かしてくる場合は注意が必要です。
なぜだか詐欺師にそういう人、多いみたいです。
お気をつけください。
やたらと大きなことを口走る割に、名刺を眺めると、
- ホームページがない
- 住所がない
- アドレスがGmailやフリーメール、キャリアのアドレス
- 肩書きが謎
別に上記の名刺がダメとは言いませんが、その上で美味しい話を振ってきたら、怪しいと思ってください。
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感謝も夢も大切なことです。
しかし、それを初対面で過剰にアピールしてきたら何かあります。
「友達の友達は友達!感謝で人の輪が広がって!みんなの夢を応援したい!」
それは素晴らしいことですが、いきなりこの人は何を言っているんだろう?と冷静になってください。
加えて、その調子で「金持ち父さん貧乏父さんって本知っていますか?」と聞いてきて、よく分からない解説が始まったら、ちょっと注意してください。
誤解を招きそうなので一言言っておくと、金持ち父さん貧乏父さんは良い本です。
ですが、ネズミ講紛い のビジネスの人集めになぜだか持ち出されます。
もう一つ誤解を招きそうなので言っておくと、マルチレベルマーケティング(MLM)の仕組み自体が悪いとは思いません。ですが、全てが真っ当とも思いません。詐欺紛いのビジネスも横行しているという話はよく聞きます。
感謝と夢だけで何とかなるわけでもありませんから、ここは一つ、冷静になってください。
最後に悪質な詐欺から身を守る簡単な方法をいくつか紹介しておきます。
①身近な信頼できる数人に相談する
②話は一旦、持ち帰る
③怪しいと思ったら最初に釘をさす
④アポの要件を聞く
これだけで随分と冷静に話を客観視できます。
③に関しては「そういうビジネスにはまったく興味がない」とハッキリいうことです。
④は予防線になります。
まあ、詐欺師はそれができない人を狙うので、現状、騙される人は後を絶たないわけですが…。
少しでも被害を食い止めれればと思って書きました。
参考までに。
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