BLOG, 思うこと
7割の人が高いと感じている「結婚式のお祝儀」について思うこと
若者の⚪︎⚪︎離れという言葉が乱用され、そのうち若者は出家するんではないかと思う今日この頃。
そんな⚪︎⚪︎離れの一つに、若者の結婚式離れというのもあるそうです。
たしかにそんな風潮も感じておりますが、それでも、20代後半にもなるとお誘いを頂くことが多くなります。
仲の良い友人の門出を祝う結婚式は感動的で素晴らしいものです。
ただですね、正直なところ、結婚式に伴うお祝儀制度は撤廃した方がいいのではないかと思います。
現状、お祝儀の金額は3万円というのが常識的な金額です。女性の場合はこの他にあれやこれやとお金がかかります。
冷静に考えて、3万円というのは決して安くない金額です。
ということで今日のテーマは「お祝儀はもうやめよう」です。
お祝儀についてTwitterでアンケートを実施したところ、約7割の人がお祝儀3万円はキツイと感じていることが判明しました。
サンプルが少なくて申し訳ないんですけど、他サイトのアンケートでも同様の結果なので、この割合はそこそこ正しいかと思います。
この「お祝儀3万円」文化は景気のよかったバブル期の流れから来ています。
今の時代背景を考えると難しい側面があるんじゃないかなと思います。
現実問題として3万円の出費が月に3回あって、それが毎月連続…とかだと結構しんどいと思います。
「祝いたい気持ちは山々だけど、お金の都合で祝うことを断念する」って、もう何のための結婚式か分かりません。
お祝儀貧乏という言葉もあるそうです。笑っちゃいますね。
また、3万円という金額が高くないという人の意見を聞くと「自分の結婚式で返ってくる(既に貰っている)」というのがありました。
でも、この「お返し」の風習は、皆が結婚式を挙げるということを前提としています。
年々増えてきている「ド派手は結婚式はやる予定がない」という層にとってはこの理屈は通りません。
そもそも結婚する人が減っています。
…で、僕思うんです。
7割の人がキツイと思う文化なら、もう撤廃した方が健全なんじゃないかって。
代案として、余計なお金を乗せずにホテルやレストランが提示する「純粋な食事代のみ」をゲストに負担して頂く形、つまり「会費制」で実施するのが現実的な落とし所ではないかと思います。
会費制の結婚式、僕の周りでは最近増えています。
会費は1万円前後で招待状には「お祝儀は持ち寄らないでください」と書いてあるんです。
そうすると、ゲストの負担はかなり減ります。
でもそんなことを言うと、
「食事代だけって、引き出物とか招待状とかケーキとか色々あって、3万円でもトントンか赤字なのに何言ってんだ!」
という声も聞こえてきそうです。
ですが、そもそも「お祝儀で結婚式の運営資金を補う」という発想自体、どうなのだろうと思います。
結婚式は自らやりたくて挙げるものなのに、なぜ人様のお金をアテにするのでしょう。
本質的には引き出物等は参列者への感謝の気持ちを表すもので、そこに見返りを求めるべきものではないと思うのです。
本来、自分たちをお祝いしてもらうために人をお招きするのならば、パーッと無料招待して食事や諸々は振る舞うくらいのものだと思います。
赤字だとか黒字だとかトントンとか、いつから結婚式は新郎新婦にとってのプチビジネスになったのでしょうか。
見栄を張りたいならば、自分たちの資金で賄うべきだと思うのです。
また、3万円包んで貰えることを想定して、例えば1万円しか入っていなかった場合、
「なんだこの非常識な人は!」と後で文句をつけている人がいます。
なぜ「感謝の気持ち」が先に来ないのだろうかと思います。
わざわざ祝いに来てくれた人のお祝儀に腹を立てるのもどうなのかなと。
暗黙の了解である3万円に頼ったあげく、想定した額を回収できないで気分を害したり、
お祝儀の額に文句を言うならば、最初から会費を設定しておいたほうが親切です。
ちなみにアメリカ人の友人とそんな話をしていると、お祝儀システムに結構ビックリしていました。
「なんだその入場料は!温泉旅行より高いじゃないか!」と。
アメリカでは新郎新婦が「欲しいものリスト」を作成し、参加者でどれを買うかを決めて送るのがお祝儀の代わりだそうです。
3000円〜1万円程度だとのこと。なんだかとても合理的です。
…はい、そんなことを思ったのでした。
PHP研究所
売り上げランキング: 51,123
結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル (ディスカヴァー携書)
売り上げランキング: 2,547