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クラブで男女が”いい感じ”になる理由

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 先月はクラブでパフォーマンスする機会が多くありました。

音楽が流れていて、皆で踊る「クラブ」ですね。

僕はフロア内を見渡して、どのお客さまに、どのタイミングでマジックを披露するのかを見極めています。

そんな感じで観察している訳ですが、ふと見ると先ほどまで見知らぬ者同士だったのに、どうも”いい感じ”になっているお客様がたくさんいるのであります。笑

当たり前と言えば当たり前なのですが、クラブ特有の空間がお客様の心理に働きかけています。

一言で言いますと、クラブはトランスを誘発しやすい場所です。

「トランス」というのは簡単に言うと、「いつもとは少し違う感覚」といった感じです。

難しく言うと、変性意識状態なんて言ったりします。

色々ば種類があるのですが、クラブの場合は、脳内麻薬物質(エンドルフィン)が作用し、ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質を多量に放出された状態と言えるかもしれません。

例えば、何かに集中していると時間がめちゃくちゃ早く感じたりしたことはありませんか?

それも軽いトランス状態です。

いつもとは少し違う、なんだかぼんやりしていたり、妙にテンションが上がったり、まあそんな感覚のことです。

トランス状態にある時、人は意識が少々働かなくなり、その代わりに無意識がよく働きます。人の言葉が入りやすくなったり、本来の感情が表に出やすくなったりするのです。

基本的に日常では味わえない、非日常の場面で人はトランスに入りやすくなります。

クラブという場所は、このトランス状態を誘発させる非日常であふれています。

・暗い

・レーザーやミラーボールなどの照明

・一定のリズムで、大きな音で音楽が流れている

・大勢の人がリズムに合わせて踊っている

・お洒落をしていく

・お酒を飲んでいる

五感に訴える非日常空間なため、トランス状態を誘発しやすいのです。

また、「その感覚を同じ価値観を持った多くの人たちと共有できている」という同調意識も生まれます。

感情が表に出やすくなることで、メンタル的なブロックもある程度ゆるくなり、一体感が生まれている。そして、楽しいという感覚も増幅する。

初めて会った人とも、打ち解けやすく、それ故に”いい感じ”になる人たちも多いということかもしれません。