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明日から使える”否定”の心理術|”絶対に読まないでください”
この続きは読まない方がいいでしょう。
…というような、「否定」が持つ力のお話
さて、こんな広告コピーを見たことはないでしょうか。
「絶対に読まないでください」
「悪用は厳禁でお願いします」
「閲覧注意」
当たり前ですが、これらの広告は、本当に「読んで欲しくない」ことを意図しているのではありません。
強い否定は、逆に強烈にイメージを植え付け、好奇心を煽るという効果があるのです。
「この記事は絶対に読まないでください」という言葉を見た瞬間、頭の中には「読まない」というイメージが嫌でも湧いてきてしまいます。
それだけでなく、逆に好奇心を煽られ、読んでしまいます。
否定の言葉は、人の潜在意識には伝わらないのです。
「この記事は絶対に読まないでください」という言葉を見たとたんに、潜在意識は「続きを読む」ということにフォーカスしてしまうのです。
例えば、レストランでファミリーが食事をしているところを思い浮かべてください。
ウェイターが運んできたミートソーススパゲティを満面の笑みで見つめる子どもに、母親が真剣な顔をしてこう言います。
「今日の洋服は新しいんだから、こぼしたり、飛ばしたりしないように気をつけなさい!」
結果として、たいていは洋服を汚してしまう。
もう少し例を出してみましょう。
虫歯を治療するために歯医者さんに行ったときのことを思い浮かべてください。
これからいよいよ歯を削るというところで、びくびくしていると歯医者さんはこういいます。
「心配しないでいいですよ!痛くないですから!」
すると、潜在意識はどう捉えるか。
「痛い」ということにフォーカスしてしまい、「痛み」を受け取る準備をしてしまいます。
結果、「痛い」のです。
では、子どもにミートソーススパゲティをこぼして欲しくないときはどう言えばよいのか。
「気をつけて食べてね」
とだけ言えばよいのです。
違いが分かりますか。
「〜ない」という否定の言葉を使っていません。
上手い歯医者はこう言うそうです。
「安心してください。あっという間ですから」
もう少し、突っ込んでみましょう。
ただし、人の深い心理に興味がある方以外は読まないでください。
…もう分かりますよね。笑
この効果を利用すれば、相手に何かしらの意図的なイメージを植え付けることができます。
例えば、このような感じ。
「この映画は見ないでください。これまで味わった事のない驚きを味わい人以外は」
「この本は読まないでください。明日からモテモテになりたい人を除いて」
この形式がもたらす効果は…言うまでもありません。否定の言葉が強力に働きます。
もっと身近なシーンでこの「否定」を上手く使う方法を過去の記事で書いています。
ご興味がある方はご一読を。
でも、読まない方がいいかもしれません。
「否定」の言葉を自由自在に操りたい人以外は。
「でも、しかし、いやそれは…」否定から入る人をYesに誘導する方法