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子どもにマジックを習わせたら頭がよくなる?
「子どもにマジックを習わせたら頭がよくなるんじゃない?」っていう僕の勝手な妄想。
マジックを一般の方にレクチャーする機会が生意気ながらありまして、感じたこと。
マジシャンがマジックに接する姿勢は良い意味でも悪い意味でも、”ズレて”いて、 マジシャンが思ってる以上にマジックは難しいんです。
よく誤解されているけど、マジックのタネを知ったからといって、人前でマジックができるわけではありません。
マジックの要素で、タネが大きな割合を占めているのは確かだけど、決してそれだけでは演じることはできません。
ごくごく簡単な手順を覚えれば誰でもできるようなマジックであっても、全くマジックを学んだことが無い人がその仕掛けだけを知っても、演じるのはたぶん無理です。(できちゃう人もいるんだけど…)
技術(いわゆる手先の技術、スライハンド)、手順の記憶、台詞、慣れ…とマジックをマジックとして演じるために構成する要素は、パッと思いつくところでもこれくらいあります。
予想している以上にマジックをまともに演じるのは難しいのです。
つまり、マジックを演じるには、かなり多くのことを同時に頭の中で処理しなきゃいけない。
同時に複数のことを意識し、処理することは脳を活性化させるんじゃないかと思っています。
さらに、人前でマジックを演じるのは、一種のプレゼンとも捉えることができます。
クロースアップマジックの場合は、適切なコミュニケーションを取る必要もあります。
趣味を通じて、幼少からこれらのことを行えるようになれば、 いわゆる「コミュニケーション力」も付くのではないかと思います。
表現力が学校教育で重要視されている中、これは大きなポイントだと思うのです。
これだけではありません。
マジックは創造性を高めるとも思っています。
幼稚園でレクチャーさせて頂いた際、「最後に皆の前でグループごとに発表しよう」みたいな時間を作った。 びっくりしたのが、何人かの子どもがマジックに勝手にストーリーを付けて演じたのです。
僕から見てもとっても素敵なストーリーで本当にびっくり笑。
マジックは創造性を育む可能性も持っていると僕は思います。
…というようなことが、僕が「子どもにマジックを習わせたら頭がよくなるかも」って思う理由。
実際問題、子どもが興味持たないと始まらないのですけどね。