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サイコパスと社会的成功|あなたの中のサイコパスを上手に利用する方法
サイコパスと聞くと、猟奇的な殺人犯やクレイジーな爆弾魔を思い浮かべるかもしれません。
たしかにそういった一面もあります。
しかし、何もサイコパスという言葉が指す人格はそういった反社会的で暴力的な存在だけではありません。
むしろ、世の中にポジティブな影響をもたらすサイコパス達もいるのです。
そう、あなたの中にもサイコパスは眠っているかもしれませんし、あなたの周りにも…。
今日はそういったお話を。
まず、大きな誤解を最初に解いておきましょう。
サイコパス=暴力的で常軌を逸した犯罪者、ということではありません。
「暴力的であること」と「サイコパスであること」との間に相関性はありません。
この二つの要素を司る神経回路は全く別のものです。
そればかりか、後ほど説明する「サイコパス的な特質」は社会的経済的成功に貢献することすらあるのです。
サイコパスはその人物の知能指数や性格によって、特性が別れます。
例えば、そもそもの性格が暴力的かつ、高い知能を有する人物の場合はジェームスボンドやイーサン・ハントのような特殊工作員、ハンニバルレクターのような猟奇的で知的な犯罪者として活躍?しているかもしれません。
あるいは、暴力的でなく、高い知能を有する場合は起業家や投資家として活躍しているかもしれません。はたまた、知性が低いとただの少々クレイジーな犯罪者となっているかもしれません。
つまり、「サイコパス」には様々な方面での特質があり、強弱があるということです。
善良な市民であるあなたの中にもサイコパスが眠っている可能性は十分にありえるのです。
ここで簡単なサイコパス度テストを行ってみましょう。以下の二つの質問に答えてください。
設問1
あなたは列車を運転しています。
あなたの進む線路上には、5人の人が動けない状況で横たわっています。
あなたはポイントを切り替えて、5人の命を救うことができます。
ただし、ポイントを切り替えた先には、1人の人が横たわっています。
つまり、ポイントを切り替えて5人の命を救う結果、1人が犠牲になってしまいます。
こういった状況下で、あなたはポイントを切り替えますか、またはそのまま進みますか?
答えが出ましたか?
それでは次の質問です。今度は状況が少し変わります。
設問2
あなたは橋の上で見知らぬ人の横に立ち、列車が動けない状況で横たわる5人の方に向かっていくのを見ています。
列車を止める方法は、隣の見知らぬ人を橋の上から線路へ突き落とし、列車の進路を阻むことしかありません。
あなたの選択肢は二つです。
何もせずに橋の上から5人が犠牲になるのを眺めておく。
もう一つは橋の上から見ず知らずの人をたたき落として、5人を救うことです。
あなたはどちらを選択しますか?
いかがでしたでしょうか。
哲学がお好きな方でしたらご存知な設問かと思いますが、これはトロッコのジレンマと呼ばれる有名な設問です。
多くの場合は設問1では1人を犠牲にして5人の命を救うと答え、
設問2では逆の回答をします(つまり、見ず知らずの人を橋から落とすことなどできないという答え。)
そして、設問2では様々なジレンマを抱えるため、回答が遅くなります。それが通常です。
一方でサイコパスの場合は、設問2を即座に、橋から叩きおとして5人を救うと答えます。
極めて合理的かつ冷淡で、個人的な感情を切り離して考える特性があるからです。
(もちろん、一つの指標に過ぎません。)
さて、そんなサイコパス的な人格を示す特質は、以下のようなものです。
- 自己中心的である
- 孤立感を感じている
- 恐怖心が欠如している
- 緊張下であっても集中力を欠かない
- 反抗心を持っている
- 衝動的である
- 説得能力が高い
- 冷淡である
当てはまる点はありましたか?
サイコパスは全人口の1%〜1.5%存在すると言われていますが、このような特質の中で、例えば説得能力が人並み外れた高さである場合はコンサルタントや弁護士として活躍しているかもしれません。
サイコパス的特質はその特性の強弱によって、猟奇的な犯罪者にも、経済的な成功者にもなりえるということです。
アメリカのトップ企業の重役200人の調査の結果、サイコパス率が高いことが判明しました。人を魅了するカリスマ性やプレゼン能力、合理的かつ論理的な思考、高い洞察力等の「成功へ導くための特質」は、サイコパスの持つ特性と相関性見られました。
参考までにアメリカでの調査によって判明したサイコパス度の高い職業をご紹介しておきます。
- 企業の最高経営責任者
- 弁護士
- テレビ・ラジオ関係者
- セールス
- 外科医
- ジャーナリスト
- 警察官
- 聖職者
- シェフ
- 公務員
以上のような職業では、サイコパスの持つ特性が有利に働くことが分かっています。
ちなみに歴史上最もサイコパス度が高かった人物は誰かご存知ですか?
答えは1位はヘンリー8世、2位はアドルフ・ヒトラーです。
さて、そろそろ帰結に向かいます。
これまで述べてきたように、サイコパスはマイナス面が取り上げられがちですが、ポジティブな側面もあります。
時にサイコパス的な特性があなたを成功に導くこともありえます。
複数の案件を同時に処理しなければいけないような場面や、気が進まないけどやるべき仕事に直面した場合、少しだけ自分の中で眠るサイコパスに声をかけてみてください。
意識的に感情と行動を切り離し、合理的で冷静な判断を下すことで状況を打開することも可能な場合もあるでしょう。
先延ばしにしている問題だって事務的に片付けられますし、感情に揺れて判断を遅めることもありません。
あなたのサイコパス度を高めることで、物事を優位に進めることができる、かもしれない。
そんなお話でした。