BLOG, ライフハック

アパレル業界、セールの本当の狙いと目的。

SALEnerai

アパレル会社の方とお話する機会がありました。

そこで聞かせて頂いたセールの本当の理由。

一番の目的は在庫処理です。安くしてでも売った方がいいのです。

そして、夏のバーゲン、冬のバーゲン等、消費者にとって恒例行事となっているというのも一つの理由。安くしなければ、その時期、他店に客が流れてしまいます。

しかし、仕入れ値がある以上、値段を下げてしまっては、いくら在庫処理や競争のためとはいえ、利益がでません。にもかかわらず、今はプロパー(定価)で買うのがばかばかしいくらい、いつでもなんらかのセール商品が店頭に置いてあります。なぜでしょう?

販売店側もセールを上手く利用しているんです。セールの本当の狙いとは?

 

(1)利益率の高い商品の販売

セールにいった時、コーディネートされてるマネキンに注目してみてください。

マネキンにコーディネートされた商品はやはり、売り上げが伸びるそうです。中には、まるまるそのまま買う人も。「そんなバカな!」って思うけど、実際あるみたいです。

セール時、マネキンにコーディネートされた商品はセール品とプロパー商品を混ぜてる場合が多いそうです。シャツ(セール)+インナーシャツ(定価)というように。

一つの商品が安いため、「二つでこの価格なら」というような購買意欲を発生させます。結果的に消費者は、セールをしていない時には売れない利益率の高いプロパーの商品を手に取ってしまうことになります。

また、セールは人気がないため売れ残った商品が多く、サイズもそろっていない。すると、新作商品の方が魅力的に見え、「セール品を買いにきたのにプロパー商品を買ってしまった」みたいな不可解な現象を引き起こします。

マネキンじゃなくても、ファッション雑誌のコーディネートのページ切り抜き等を張って、人気モデルのフルコーディネートを一つの棚にプロパーとセール商品を混ぜてく、なんてのも一つの手だそうです。

同じく、「三つ買えば一つサービス」、某電気店や旅行会社で実施していた「100人中1人はタダ」みたいなプロモーションも全体で見た時の損失はあまりなく、消費者の購買意欲を高め、全体の利益を上げる目的があります。

 

(2)新規顧客の獲得

セールの時って、普段とは違うお店に入ることも多いですよね。まさにこれが狙いで、セール時に商品、お店を気に入ってもらい、新規顧客を獲得し、セールではないときに商品を買ってもらう。長い目で見て、利益を上げることが目的です。

 

そのため、僕がお話させて頂いた方の会社では、「忙しいセールの時こそ、接客に気をくばれ」と販売スタッフに言うそうです。

いかがでしたか?競争が激しいアパレル業界、セールにも色んな戦略があるんですね。