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試験勉強の前に部屋の片付けをしたくなる理由|セルフハンディキャッピングとは

Selfhandycap

あなたにはこんな経験ありませんか?

  • 明日は試験なのに、勉強の前に部屋の掃除始める
  • 今年は大学受験、お金に困っていないのにアルバイトをはじめる
  • 明日は大切なプレゼンがあるのに、飲みに出かける

これらの一見、トンチカンに見える行動には実は心理学的な理由があります。

心理学の世界では、このような一見、不条理で矛盾している行動は「セルフハンディキャッピング(Self-handicapping)」と呼ばれています。

文字の通り、目標(試験で良い点数をとるなど)を達成する可能性を下げる行動や行為を自ら与えることです。

この現象に隠れている裏の心理は「自己防衛」です。

もっと分かりやすく言うと「言い訳」です。

目標達成に失敗したときのために、失敗する要因を自分で作っておくこと、つまりセルフハンディキャッピングを行うことで、心理的なダメージを回避しているのです。

  • もっと時間があれば、良い点数をとれたはずなのに…。あのとき掃除をしなければよかった。
  • しっかり休んでいれば…
  • 酔っぱらっていなければ…

とまあ、こんな感じです。

加えて、仮にセルフハンディキャッピングを行った上で、つまり成功する可能性を下げたうえで成功した場合、より達成感が味わえます。

心理的ダメージのリスクを最小化すると同時に最大化するという、見方によっては、優れた心の働きです。

しかし、当たり前ですが、目標の達成率は下がります。

この心の働きの何が怖いのかというと、無意識下で行っていることが多いということです。

つまりは、習慣的に物事の成功率を下げてしまっているのです。

自分では一生懸命頑張っているつもりなのに、気付かないうちに失敗する要因を自分で作っているのです。

また、上にあげたものは分かりやすい例です。

もう少し、見えにくい例を出してみましょう。

  • 仲良くなりたいのにそっけなくする(関係性が崩れた時の良い訳)
  • ダイエットしているのに食事制限をしない(ダイエットが失敗に終わったときの言い訳)

矛盾している行動を探せば、いくつか当てはまるはずです。

ではどうすればいいのかということですが、仕方ない部分も多いと思います。

無意識下での心の働きを全てコントロールすることは容易ではありません。

ですが、それを言っちゃあオシマイなので、僕の解決策を。

目につきやすい、仕事や勉強については、比較的解決が簡単かと思います。

上手く機能するTO DOリストを使うことです。

タスクの順序やモチベーションの管理を徹底することで「言い訳」を作るスキを与えないようにします。

具体的には「Get Things Done」が良いです。

少なくても、明日は試験なのに、予定外に掃除を行うことはなくなります。

参考記事:究極のタスク管理術「GTD」の僕の利用法|無料アプリ「Wunderlist」を使って

 

いかがでしたか。

僕も試験前に掃除したくなる少年だったので、初めて本で知った時はなるほどなあって感じでした。

この記事がどこかであなたの役に立てば幸いです。