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緊張が緩和し、リラックスできる自己暗示文|眠れない夜にも効果的
暗示とは「言葉や合図などにより、他者の潜在意識に働きかけ、行動や感情を実行させる」ことです。一言で言えるほど簡単なものでもないので、「こんなものか」という程度で。
暗示の力は強力です。
僕はマジックのパフォーマンスの一貫で観客に暗示を掛け、手が固まって開けなくしたり、水をお酒に変えたりしています。
これらはとても極端な例ですが、例えばレモンをかじるところをイメージしてみてください。唾液があふれてくる方もいると思います。これも立派な暗示で案外、暗示というものは日常に潜んでいます。思考は身体や感情に働くのです
そして暗示は自分自身に掛けることも可能です。いわゆる自己暗示と呼ばれているものですね。
今回は「緊張を和らげ、リラックスする自己暗示」の実験をしてみましょう。
暗示というのは、その効力を信じて、受け入れたときに効果が発揮します。
「何を馬鹿なことを」と言わずに積極的に参加してみてください。
※今から運転をする方は読むのをやめてください。
それでは、今から簡単な自己催眠を体験して頂きましょう。
可能ならば、静かで少し暗い環境にしてください。
ここからの文章を静かに、ゆっくり読んでください。
あなたが積極的な気持ちで読んで頂けたならば、これを読み終えた後、あなたはとてもリラックスしています。
①身体の力を抜き、楽な姿勢をとってください。
②深呼吸をします。目を閉じて、ゆっくりと吸います。そして3秒間止めます。ゆっくりと息を吐きます。そしてまた3秒間止めます。これを5回繰り返して下さい。終われば目をゆっくりあけます。
終わりましたか?普段、深呼吸を意識してすることもないでしょう。視界が少し変な感じするかもしれません。あなたは今、とてもリラックスしています。
③両手を膝の上や机の上、どこかにゆっくり置いてください。そして、あなたの右手に意識を集中してください。意識の中でゆっくり「右手が重くなる」と繰り返してください。あなたの右手が今置いているところに重さで沈み込んでいくようにイメージしてください。
だんだん重くなってくると思います。1分もすれば、「抵抗すれば簡単に持ち上がるけど、どうもなんとなく重い」と感じます。なんとなくで構いません。右手がそうなれば、左手、右足、左足、そして身体全体が重くなるとイメージしてください。
④今度は今、重くなった順番で今度はカイロを当てているように「じわー」と暖かくなるイメージをしてください。身体全体は「お腹が暖かくなる」とイメージしてください。
⑤同じく、今度は「ふわっ」と軽くなるようにイメージしてください。
⑥あなたは今、静かで、心地よい気持ちです。次の文章を5回ほど意識の中で繰り返してください。繰り返すごとにあなたの身体の力が抜け、リラックスしていきます。
「あなたはいま、とてもゆっくりと呼吸をしています。とても心地良い。ゆっくりと呼吸しています。息を吸うたびに、身体の中に新しい清々しい空気が入ってきます。私はいま、とてもリラックスしています。」
さて、いかがでしょうか。
「なんだかよく分からない」って人も、繰り返し行うことで効果を感じ取りやすくなります。
これは自立神経訓練法と呼ばれるもので、睡眠の導入にも効果があると言われています。
私見ですが、瞑想(宗教的なものではなく)のメソッドにも近いものがあるのではないかと思っています。
緊張しているとき、どうも眠れないというときは、是非、試してみてください。
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